残された時間

□幸せに
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ぐすっぐすっ





いくら目をこすっても





私の目からは大量の涙がでてきた





もう1時間以上も泣いているのに






私の頬から涙がつたり終わらない





「みなみぃ…………………」






何度名前を言っても





もうあの優しい返事がかえってこない





そして、私が泣いていてももう優しく慰めたりしてもくれない







もう南はこの世にいない






このとき、本当に南の死を理解した





さっきまでは曖昧だったけど






今は、ちゃんと理解している







そう南は





私のせいで死んだってことも………





私があのとき、飛び出したせいで





南は……南は…………………






南は私をかばって死んだんだ………





こんな私のために南は…………





そう考えるといてもたってもいられなかった





南の元に私もいかないと………






私の心はその考えで埋めつくされていた






もういいよね、板野さん





私は、ちゃんと南の最後を見送った





だから、私も続いて行っても………







そして、私は屋上についた







ドアを開けると





そこにはベンチに座っている優君がいた






そのときの顔は、とても深刻な顔だったけど





私がいるとわかってから、気をつかってくれていたかのか笑顔で話しかけてきた






ゆ「あっちゃん、どうした??」






だけど、私はその優君の言葉を無視し柵へ向かった






すると、優君は何かを察したのか




真剣な顔で私に聞いた





ゆ「あっちゃん、そこで何をするの?」





そして、わたしは靴をぬぎこう答えた




「南の元に行くの…………」





そう言って私が飛び降りようとしたら





急いで優君が止めにきた





だけど、私は抵抗して降りようとしたけど





優君にとめられた





そして、優君は私を立たして






バチん





私は、叩かれた頬を抑え、優君の表情を見ると





優君は泣いていた




そして、とてもか弱い声で




ゆ「あっちゃん、何で飛び降りようなんて考えたの?」






「だって、私が南を死なせたんだよ!」






ゆ「でも………………




俺たちのことも考えてよ………」





「えっ??」






ゆ「今、南を失ったのにさ




続けて、あっちゃんも失いたくないよ





もう十分悲しいのにさ





これ以上、俺たちを悲しくさせないでくれよ…………」





確かに、優君の言うことも十分にわかった





私が死んだら悲しいんでくれる人がいる




それをわかっただけで、とても嬉しかった





でも……………





「確かに私が死んだら皆に迷惑かけるかもしれない




でも、私は私のために死んだ南を1人にしておくわけにはいかない




それが私ができる最大の償い……」




そう言って、私が柵の方を向くと





ゆ「南は、あっちゃんのせいで死んだんじゃない」




と言い出した





私は、この言葉にイラつき、





「何言ってるの!!




南は、私をかばって死んだんだよ




何に、何で私のせいじゃないよ……



全部私のせいでしょ」





すると、優君が





ゆ「いや、違う…………




確かに南はあっちゃんをかばって死んだ




でも、あっちゃんをかばわなかったとしてももう長くは生きれなかった」




「えっ??」




私は、優君の言ってる意味がわからなかった






ゆ「南は、病気だったんだ………」
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