残された時間

□会いたい
1ページ/1ページ








まさか高みなが転校するとわねー





ほんとショック…………





普通、友達ならそう言うの言ってくれてもいいのに






それに、優君も仲良いから知ってただろうし





言ってくれたっていいのに………







それにあっちゃんも知ってたのかな………





プルプルプルプル





ん?誰からだろう?




こんな時間にメールが来るなんて





ケータイの画面を見ると優君からだった





『陽菜へ




今から屋上にきて』





なんで屋上?




私はそう思ったけど、優君のことだから、何かあるとおもって私は教室を出た







少し急ぎめに廊下を走って目の前に着き






屋上のドアを開けると






そこには優君はいなくて






誰か泣いている人がいた






どうしたんだろうと思って





近づいてみると





そこには見たことのある顔があった





「あっちゃん、どうしたの!?」





私がそう言うと





泣きながらあっちゃんがこっちを見てきて





あ「陽菜……… 私……南にふられちゃった………」




そう言いながら私の腕をつかんできた






このとき、私の頭の中はゴチャゴチャになっていた






「あっちゃん、本当に南に言われたの?」




あ「うん………もう私のこと嫌いなったのかな……………」





南に限って本当にそんなこと言うのかな………





だってあのときだって………







「あっちゃん、南のこと好き?」






あ「えっ??それは好きだけど………」





「じゃあ、南のとこに行きなよ!




今ならまだ家にいるんじゃない?




このまま会えなくなるなんてあっちゃん嫌でしょ




私は、南がそんな酷いことを理由なく言うとは思わない




だから、最後にちゃんと話してきなよ」




自分のキャラではないと分かっていたけど





このまま2人には別れてほしくなくてつい熱血になっちゃったけど





あ「ありがとう、陽菜」





あっちゃんには、ちゃんと私の気持ちが伝わったみたいだったので良かった





「あっちゃん、頑張ってねー




私の分まできちんと話すんだよー」





そして、あっちゃんは屋上から出た






ほんと、こんなとこ優君に見られたら絶対バカにされるなー





まあ、でも2人がどうかなってくれるのならこれも私の仕事








あっちゃん、あとは任せたよ!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ