距離感

□エピソード18
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南side



あー 夏休みもあと一週間かー





なんか意外に早かったなー





まあ、何もしてないけど




今年の夏休み、思い出がねーよ






なんかイベントないかなー




ピーんポーン




誰だ?この夕方に?




そして俺は下に降りてドアを開けると





そこには浴衣姿の敦子がいた




敦「準備できた?」




ヤベェ かわいい



俺は敦子の浴衣姿に目を奪われた



敦「ねぇ!聞いてる?」



その言葉で現実に戻り



南「準備ってどこか行くのか?」





敦「え!優君から聞いてないの?」



俺は頷いた



敦「なにしてんだろー優君


あのね今日は皆で祭りに行くの!」



そんなこと一言も聞いてねーぞ




クソ優の野郎



敦「ということで


準備してきて」



俺は急いで準備をした



南「ごめん、またせた」



敦「遅すぎ!」



少し怒ってるようだ



南「祭りでなんかおごるからな


許して! 」



すると敦子はえらそうに



敦「しょうがないなー」



と言った




ほんと敦子は食べ物に弱いなー




てか、俺の財布がピンチになるかも...



まあ、許してくれたからいいか




そして俺は敦子と祭り会場に向かった




敦「なんか学校ないから


こんな感じで2人で歩くの久しぶりだね」




南「そういえばそうだなー」




俺は少し心配になった



もし、敦子と宮澤が付き合うことになったら




こうやって2人で歩くことができなくなるのかと




それにこんな敦子の姿も見れなくなるようになると思うと..




敦「南、どうしたの?」



南「えっ!?俺なんかした?」




敦「いや ずっと何か考えてたから..」



南「ああ、ごめん 大丈夫!」



本当に敦子は優しいな




いつもは俺に強くあたってるけど





俺が悩んでいる時には





優しく接してくれる







敦「そうならいいけど


せっかくの祭りなんだから


楽しもうよ! ね!」



そう言った敦子の笑顔はとても可愛かった




俺はものすごく落ち着いた



南「そうだな!楽しまなきゃな!」



敦「そうそう


バカなのに考えるなんて


南らしくないよ!笑 」




南「おいおい、バカは余計だろ!」



やっぱり敦子といると




本当の自分でいられる







ありのままの自分でいられる












でも、敦子にとって俺は









どういう存在なのかな........
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