距離感

□エピソード14
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南side



ふー やっぱり難しいな




料理は



今は皆がくるから敦子と料理を作っている




料理なんて家庭科の授業でしかやってない




ほんと、敦子がいて助かる




しかし、敦子がこんなに料理ができるなんて




知らなかったなー




前までは敦子の知らないことなんてないぐらいだったのに




このごろ一緒にいると




俺の知らない敦子がたくさんいる






このまま俺の知らない敦子が増えていくのかなー





それは少し寂しいな...




でも、前みたいな関係には戻れないのかもなー




そんなことを考えながら




野菜を切っていると



南「いってー!」




敦「どうしたの?」



そう言って敦子が近寄ってくる




うまくもないのにボーッとしながら包丁を使ってたら




指を切ってしまった



敦「うわー!大丈夫??

絆創膏持ってくるから!」




そうして、敦子に絆創膏を貼ってもらった




敦「よしっ!これで良し!!」




敦子はほんとに優しい



いつもは俺をよくこきをつかったりするが



こういう時には、優しくせっしてくれる




それに比べて俺は...



南「俺ってやっぱカッコ悪いなー!笑」



そう言って笑った



そして一緒に敦子も笑うかと思ったが



敦「ううん 南はカッコ悪くなんかないよ


はじめたばっかだから、怪我はするよ


最初は私だって怪我したよ



私はできないことを


頑張ってるやる南は


とってもカッコいいよと思うよ 」




あれ... なんだろうこの気持ち...




今まで味わったことのないこの感じ...



ものすごく胸がドキドキする





今までいろんな人からカッコいいって



言われたことがあるけど




こんな気持ちにはならなかった..




ヤバイ 敦子を見るだけで




ものすごくドキドキする




すごく苦しいくらいドキドキするけど




全然嫌じゃない




むしろ、嬉しい














何なんだろうこの気持ちは...
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