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□エピソード2
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私がこっちの学校に来てからもう一週間がたった


なので十分こっちの生活にも慣れてきた


今日は学校の行事の山登りの日


ここでクラスの団結力をつけると言うのが目的らしい


まあ、そんなことは言ってるけど皆でバスに乗っていく遠足のようなもの


ここで当初は友達をたくさんつける予定だったけど

この学校の人はみんな人が良くて私はもうクラスのほとんどの人と仲良くなれた


まあ、この人を除いては

「なんだよ 何か用か?」

隣の席に座る山田君は私の視線を感じたのか言ってきた


「いや、別に…………」

すると、山田君はまた窓の方をむいた


クラスの女子と男子とも仲良くなれたけど、唯一山田君とは仲良くなれなかった


なので、今日で距離を縮めようと思ったけど

(ほんと心ひらいてくれないなぁー)

クラスの皆からたくさんの山田君のことも聞いた


山田君はこの学校の3本指にも入るイケメンと言われいて、2年生では1番と言われているらしい


しかし、1年の頃に20人くらいの女子に告白されたけど全てを断ったという話も聞いた


(確かに見た目はいいけど…)

隣にいる山田君の顔を見ながら思った


すると、また私の視線に気づいたのか

「なんだよ、またこっちジロジロ見て」


(これは話すチャンス)


「暇だから何か話したいと思って周りも皆話してるし…」

と周りの話してる人たちを見て言った


すると、山田君はまた窓の方をむいて

「百地は俺に興味あんの?」


「まあ、クラスメイトとして……」


すると、山田君はさっきと変わらないトーンで


「ふーん だけど、俺は興味ない」


(この人見知りがー)

と言いたい気持ちをおさえた



30分後

「あぁー いい空気ー」

深呼吸をするととても空気が美味しいような気がした


「もう 唯香はしゃぎすぎ 一応これは授業だからね」


沙奈が私の肩をポンポンと叩き学級委員らしく一応注意した


沙奈の注意通り私もはしゃがないようにしようと思っていると


「むっちゃ空気うめーー」

大声でいいながら吉野君は深呼吸していた

(私もあんなことしてたんだ 恥ずかしい)


すると、沙奈が吉野のとこに言って

「これは授業なんだからはしゃがないで」

沙奈が強目に言うと

「別にいいじゃん 楽しんだ方が得だし」

吉野君は能天気に答えていた

さすがの沙奈も飽きれてこっちに帰ってきた


「なんなのあいつー」

沙奈は少しイラついていた

「沙奈ちゃん落ち着いて 龍ちゃんはいい人だから」

吉野君と山田君の幼馴染の理央は沙奈を落ち着かせていた


(2人とも同じ班なのに)


私はこれからの山登りで問題が起こらないか不安になった
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