あなたのために

□あなたのために6
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たかみなに鍵を返しているとき





なぜか涙がでそうになった




たかみなに泣いているところを



見せてはいけないと思い




私はたかみなのもとを走ってにげた




走っているときには




大量の涙が流れていた





鍵はたかみなに渡してしまった




もう私たちを繋げるものはなかった……





みんなと笑顔で話すたかみなを見ると





なぜか胸が苦しくなった




もう私には笑顔を向けてくれないんだと………




そんなたかみなを見て




私は自分で思ってしまった



たかみなには私が必要じゃないって





だから、鍵も渡してしまった




私にとってこれは辛いことだけど




たかみなにとっては良いことなんだよね……




だったら、これで良かったんだ




これでたかみなは幸せになるんだ




私はそう思いこんだ




そうでも思わないとどうかしそうだった





だから、もう私はたかみなには頼らない






もうたかみなには迷惑をかけない





たかみなのことは忘れる





そして、仕事を全力でする




私はそう心で決心した
































私はあの日から




食欲はなくなり、仕事をたくさんした




寝る時間もないほどに




そして、私は倒れてしまった

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