マスルールさんが格好良すぎる件
□幻覚ですか?
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『うっわぁ・・・頭痛い・・・。』
どうも、先日売り飛ばされそうになったソプラです。
いやぁ・・・昨日は本当に疲れましたよ。久々に走ったし・・・かなり全力で。
まぁ途中でマスルールさんに担がれたけどね!!
マスルールさんに!!担いでもらったけどねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
やべっテンション上がってきちゃったどうしよう。
「テンション上げたら熱も上がるわよ。大人しく寝てなさい!」
『はい・・・。』
私は完全に風邪をひいてしまったようです。
昨日海に落ちたくらいで情けない・・・。
朝仕事に来ない私を不思議に思ったヤムが部屋を訪ねてきて看病されているという状態です。
「じゃあ私はもう行くけど・・・大丈夫?」
『大丈夫だよー。子供じゃないんだし。』
「そう?何かあったら呼ぶのよ。」
『うん。じゃあ私の分も仕事頑張ってねー。』
「治ったら働いてもらうからね!!」
『はーい。』
仕事あるのに部屋で寝てるなんて・・・なんだか悪いなぁ・・・。
私の分の書類は誰に回るんだろう。ヤム?まさかとは思うけどジャーファルさん?
いやいや。あの人これ以上仕事増えたら・・・・・ジャーファルさん心配だな・・・。
私よりもジャーファルさんの方が寝た方がいいよね、絶対。
この間三徹とかしてたしな・・・目の下の隈が怖かった・・・。
本当・・・王様の脱走癖は何とかならないのか・・・。
今度王様が脱走したら捕まえてあげよう・・・。
そんな事を考えながら、眠気が襲ってきたので大人しく寝る事にした。
* * *
日が沈みかけてきた頃、俺は王宮内を先輩と歩いていた。
そう言えば最近毎日のように顔を合わせているあの人を見ていない。
ここ数日俺をつけているのではないかと疑うくらいの遭遇率だったのにだ。
「ところで先輩。」
「あ?」
「今日ソプラさん見ました?」
「##NAME1#?・・・・・何、お前気になんの?」
「・・・・・・・・・・今日見てないんで。」
「何だ?今日見てないから気になるのか?ん?」
「先輩。」
「何だよ。」
「・・・・・・うざいっす。」
「なっ!?お前・・・!!・・・・俺がせぇっかくお前が今日ソプラを見てない理由教えてやろうと思ったのによぉ。」
「・・・・・知ってんすか。」
「おぉ!俺は知ってるぜ?お前は知らねェみてぇだけどなー。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うざいっす。」
「しょうがねェなぁ。風邪だよ風邪。アイツ今日風邪ひいて熱だしてんだよ。」
「・・・何で先輩が知ってんすか。」
「何でだろうなぁ?・・・・・・・・魔法馬鹿に聞いたんだよ。その握った拳は何かなマスルール君。やめてくんない?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「心配なら見舞いにでも行ってやれば?喜びすぎて超音波炸裂させそうだけど。」
「・・・冗談に聞こえないっす。」
「あぁ、お前も見たんだ・・・あれ・・・。」
「・・・・・・・・。」
「音とか・・・避けようがねェよなァ・・・。・・・・・・いや!剣術の方が上だけどな!?」
「・・・はぁ。」
「何そのどうでもいい感じ。まァいいけどよ。さっさと行って来い!!」
先輩に蹴られて、俺は紫獅塔へ歩き出した。