Samson girl!

□03
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日が暮れてもまだ麦わらたちを探している声が街中から聞こえていた。

特に騒がしいのは今日の昼間に麦わらたちと出会った方向。

さっき別れたばかりだけどちょっと見に行ってやろうか。


そう思い、屋根を飛び移って移動していると案の定昼間の屋敷からは凄い音が響いていた。

仮面の奴らがどうとか言ってるから麦わらたちじゃないみたいだ。


『なんだ、麦わらじゃねぇのか。』


「うっ・・・ぎ・・・・」

『あ?なんだ?』

足元からずりっずりっという擦れるような音とともにうめき声が聞こえてきた。

足元の建物と建物の間を覗いてみると、


『はぁ!?麦わらァ!?』

「ん・・・お前その声・・・エレナかァ!!助けてくれ!挟まった!!」

どうやったらそんなところに挟まったんだ、とかいろいろ疑問はあったが取り合えず助けてやることにした。


『おーい、麦わらお前動くなよ。』

「おう!」

『ゥオラァ!!』


ガラガラ!!


『うっし、どうだ。』

「すっげーーー!!エレナお前すげェなァ!!」

『だろ?』

挟まった麦わらを助けるために、おれは建物をちょっと破壊させてもらった。

あくまでもちょっとだ。全壊なんてさせてねぇ。

ほんとだからな!?

「おれも最初から壊せばよかったなァ!」

『ったく、抜けようとするから難しいんだろ。壊せばよかったんだよ壊せば。』

「うっし!抜けれた事だしおれは急いで屋敷に行ってくる!お前も来るか?」

『そうだな・・・退屈だし手伝ってやるよ、お前らの仲間捕まえればいいんだろ?』

「おう!・・・じゃあおれにしっかり捕まってろよ!」

そういう麦わらにしっかりつかまって『いいぞー』と言うと、麦わらは腕を伸ばした。

『すっげー。』

「ゴムゴムの・・・"ロケット"ォ!!!」



そう言って勢いよく飛んだ麦わらは、




本日二回目、挟まった。




03 再会、からの挟まる

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