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□companion W
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Prayer【マイル】
「なんで、こんなに尽くしてくれるんだ?」
手にした武器をまじまじと見つめ
マイルは問いかけた
特殊な紋章が刻まれた刀を鞘に納める
「貴女に興味があるんです」
少年は此方を見ると、満足そうに笑った
「ずいぶん似合ってるじゃ無いですか?
レイさん?」
―悔しかった
それだけが感情を支配していた
女だからと見下され
女だからと罵られることが悔しかった
だから、私は甘えを捨てた
だから、私は自分を隠した
自分を偽って、自分に嘘ついて
そうして、今の私が居るんだ
―最後に笑うのは、私だ
「…誉め言葉と取っておくよ
じゃあそろそろ、俺も行こうかな」
レイは立ち上がり
少年に背を向ける
「また会う日まで」
「Au revoir さよなら」