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□companion V
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天界


「!」


天空スタジアムが無くなっていく

ぽっかり穴が空いた様に

そこだけ、異世界に消えた様に



「ピット」

振り向くと、美しい緑色の髪を持った女性が居た


女神―パルテナは慈愛に満ちた笑みを浮かべている


「パルテナ様っ!」

神に使われし者―
彼は幼いながらに天使だった

彼は彼女の元に駆け寄り跪く



「混沌としたこの世界に、禁忌が訪れようとしています」


―禁忌…?


「そして、もう一つ…
 二人の異端者が居るようです」


―異端者…?
 あぁ!もう意味が分からない!


「今は分からなくても良いわ、
 …ピット、貴方は下界に行きたくありませんか?」


答えは決まっている

―僕は世界が見たい
 この広い世界が見たい!


「行きます、行かせて下さい!」

彼女は微笑み手を前に翳す
小さな光が弓の様な形となり
ピットの手に入る


「私から、これを貴方に
 きっと役に立つはずです」



「ありがとうございます、パルテナ様
 …親衛隊隊長ピット、必ず貴女の元へ帰ります」




「…願っています、貴方の無事を」




彼は階段を駆け上がり扉を開く

―行って参ります



幼き天使は地上に降り立った
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