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□prorogue
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prorogue 【クルリ】
「目が覚めたか」
銀髪の青年に声をかけられた
意識がはっきりしない頭を無理矢理動かして現状を理解する
―私は、一体…?
「そんなに警戒するな、落ち着け」
そう言う方が無理だろう
知らない人物、知らない土地
ふと、片割れが気になった
「貴方…は、誰ですか」
「俺は破壊神、クレイジー
これからヨロシクな?
――水妖精さん?」
その名を語るな
その名前は、私が未熟だった証だ
耳を塞ぎたくなると同時に
ふと、疑問が浮かんだ
―何故、コイツはその名前を知っている?
大きな疑問と微かな殺意
忘れたい名前と思い出した記憶