Choice

□わざと
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いつも通りハルのうちにお邪魔した俺とひなき
今日は珍しく凛が来て
凄く楽しくて気がついたら外は真っ暗




「やばい もう蓮と蘭の寝る時間だ」
「2人ともお兄ちゃんの帰り待ってるんじゃないの?」
「早く帰ってやれ」


「この前遅くなった時も俺におやすみなさい言うまで寝ないってリビングで待ちくたびれて寝ちゃってたんだよね」
「かわいい!真琴愛されてるね〜」
「ひなきはどうするんだ?」

「んー」
「ひなきは俺が送ってく」
「だそうです」

「はぁ」




ひなきは俺の彼女だけど元々俺たちは幼馴染として育ったので気心の知れた存在
恋人になる前から彼女が1人でハルのうちへ行ったりハルと2人で遊んだりしていたので
付き合ってからそれを制する事はしないけど
こんな遅い時間に男女3人で一つ屋根の下って…






「じゃあハル」
「凛くんによろしく伝えといてね」

「ああ」




凛はお風呂に入ってしまったのでハルへ挨拶を託し俺たちはハルのうちを出た



「楽しかったねぇ」
「ああ」
「凛くんがハルのうちにお泊りなんて」
「俺もびっくりしたよ」



階段を降りて俺は立ち止まる


「そうだ 借りてたCD返すよ ちょっとうち寄ってって」
「うん いいよ」


少しでも長く一緒にいたくて出たベタな言い訳
あからさま過ぎたかな、なんて思ったけど
ひなきはいつもの笑顔でついてきてくれた



「ただいまー」


「「おかえりなさ〜い」」


リビングから走ってきて元気よく出迎えてくれた蘭と蓮


「「ひなきちゃん!」」

「お邪魔します」



ひなきの姿を確認して更に目を輝かせた


「ひなきちゃんどーしたの?!」
「ひなきちゃん遊んでー」

「ちょ…」



2人はぐいぐいひなきの腕を引く


「こら 2人とも ひなきが困ってるだろ」
「ひなきちゃん泊まっていって」
「蘭 ひなきちゃんと寝たい」

「わがまま言うなよ」


「いらっしゃい」
「こんばんは 遅くにすみません」
「いいのよ ほら 蓮、蘭こっちいらっしゃい」
「え〜〜ひなきちゃんと遊びたいー」
「ぶ〜」
「今日は遅いから寝なさい」


「蓮くん 蘭ちゃん おやすみ」
「おやすみ」
「「おやすみなさい」」


2人が母親と部屋へ行き俺たちも部屋へ移動した



ーー
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