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□解決
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「俺は松原の事が気になってて、少しでも近くにいたいと思ったんだ…」

「それ、ただのストーカーじゃない」

「刃物を持ち出した理由はなんだ?」


理由を聞いては秋村が呆れながら文句を言う。俺はそんな事よりもなぜ松原を傷つけたのかが気になったため質問した。


「好きって気持ちが…度を越えちまったんだ…。独占したいって…」

「だが、下手したら命を奪ってしまうところだったのだぞ!?」

「マサ、落ち着いて…!」


福田の欲望によって命の危険があったかもしれない松原の気持ちを考えれば怒りが込み上げる。慌てて音也と那月が止めに入る。


「自分の欲求不満で動いて昨日今日でとれだけの人が迷惑したと思っているのだ!」

「……」

「マサなんか、君と誤解されて大変だったんだよ?」

「あ…聖川くん、ゴメンね。勘違いしてたのにあんな酷い事言ったり態度取ったりして…」

「あぁ、大丈夫だ」


秋村が俺に謝ってくれた。真犯人も発覚して怒りは収まっていたために許してあげた。俺も、あれは誤解だったらしいと神宮寺に謝らなくては。


「そういえば、何で福田くんは真斗くんに成りすましていたんですか?」

「この事件をセンコーにばらして成績を落としてやろうと…」

「なっ…」

「福田くん…酷いです…」


福田の言葉に真斗と松原は目を見開いて驚いている。まるで犯行は計画されていたようにはっきりしている。


「でもまぁ、俺は退学だな」

「そうだろうね、寧々を傷つけたんだし」


福田はもう学校を辞める覚悟らしい。これで全て解決だろうか。


「ゴメンな、聖川」

「許す。…が、もう二度とこういう事をしないと誓え」

「あぁ」



その後、福田は自主退学した。Aクラスも元通りな平和で活気のある教室に戻り、一件落着だ。



終わり。
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