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□最後は僕達の番です
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「翔ちゃん♪」

「うわ、なんだよニヤニヤして」


声を掛けてきたと思えばいつもよりもニコニコしている那月に翔は嫌な予感しかしない。


「音也くんとトキヤくん、真斗くんとレンが恋人同士になりました」

「…で?」

「僕達は」
「ならねぇぞ?ホモになんか」

「……」


…恋人同士がほも?ほもってなんでしょう?


「翔ちゃん、ほもってなんですか?」

「同性愛…じゃなかったっけ?」

「だから音也くん達はホモなんですね」

「俺はならねぇからな」


意味は理解しても引くこともしない那月に呆れるばかりな翔は那月の告白を拒絶する。


「音也くん達はしたそうですよ」

「何を?」

「せっくすというですね〜…」

「ぶふっ!!」


突然過ぎる単語に飲んでいた紅茶を吹き出した翔はゴホゴホとむせている。それをキョトンと那月は見つめている。


「お前、それが何だかわかってんのか!?」

「けつご…」

「言わなくていい!!意味知ってるのか聞いたんだ!!」

「はい、レンくんに聞きました♪」

「レン…」


どうやらセックスの事はレンから聞いたらしいが、何故ホモについては教えなかったのだろうと翔はため息をついた。


「僕も翔ちゃんとずっと一緒にいたいです」

「はっ…?」

「翔ちゃんが僕を好きじゃなくても構いません。でも僕は翔ちゃんがだーい好きです♪」

「う…」


翔は那月のお願いするときの口調に動揺するときがある。那月はその隙を狙っていた。


「…からな」

「なんですか〜?」

「他の奴らには内緒だからなっ!」

「わぁ、翔ちゃんだーい好きです〜♪」

「それはさっき聞いた!だから離せーっ!」


結局那月の口調に折れてしまった翔は"一応"付き合うといった感じで承諾したのだが、那月はというと…


「音也くん、真斗くん♪」

「どうしたの?やけにご機嫌だね、那月」

「良いことでもあったのか?」

「翔ちゃんとホモになりました♪」

「……」
「……」

「あれぇ、どうしたんですか二人とも黙ってしまって」



というやり取りを繰り広げていた。恋人という言葉よりもホモのインパクトが強くて会話に出てしまったようである。


「おチビちゃん、ホモになったんだって?」


ニヤニヤしながらレンが話しかけてくる。


「レンも翔も何故…」


一番乗りで恋人同士になったトキヤは周りもホ…
恋人同士になっていく様に眉間のシワを気にしながら呆れる。


「つか、内緒だっつったろーが馬鹿那月〜!!」


翔の悲痛な叫びはAクラスにまで響いていた。


「うわぁ…翔、ドンマイ」

「来栖、ドント マインド」

「マサ…話が締まらないよ…」



すみません、翔ちゃん。
嬉しすぎてばらしちゃい
ました〜♪


END
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