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□気持ちを行為で ※
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「イッキから聞いたよ。イッチー、付き合うんだって?」

「ぶっ…!」

「おやおや、本当みたいだね」


レンの発言に私とした事が吹き出してしまいました…。昨日、両思いと知った私と音也は付き合い始めました。が、もう音也が話を広めてしまっているようです。


「イッキ喜んでたよ」

「そうですか、それはよかったです」

「だからイッキに良いものをあげておいたから」

「良いもの…?」

「帰ったらわかるさ」


レンの良いものとは音也に取っていけないものだったりします。早く帰って確認したいものですね…。


「では、私は帰ると翔に言っておいて下さい」

「わかった」


このやり取りがこれから起きる事の直前のレンとの最後のやり取りだったのです。



部屋に戻ってくると音也が本を読んでいました。


「何を読んでいるのですか?」

「わあぁっ!!?」


私が声を掛けるなり覗き込めば音也は慌ててその本を隠しました。内容、見えてましたが…。


「音也、何故そんな卑猥な本を…」

「れ、レンがくれたんだよ!"これを読んで予習しておくといいよ"って…」


どうやら本当に自分から読みたいと言った訳ではないようです。まぁ、読んだだけで赤面しているので見ただけでわかりますが。


「レンに感謝はしないです…が、その本の内容のような事、シてみたいですか?」

「え…でも…」

「大丈夫です、優しくしますから」


音也は初体験のようですね。不安そうに瞳をうるうるとさせています。いえ…私も初体験ですよ?ですから何をしていいのかわからないので本を頼りにしましょう。

情事の始まりです。
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