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□新しい料理を考えよう
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「…ってなワケで、ユー達で料理番組に出ることが決まりマシター。」
「…はい?」
「わぁ、楽しみです♪」
それは朝の事だった。
"社長室に来るように"
そうトキヤと那月に連絡があった。社長室に向かう途中でバッタリ会った二人は同じ用件で呼ばれたとわかると一緒に向かう事にした。トキヤがノックをして返事を待ち、中から入ってクダサーイと声が聞こえて「失礼します」と言いながら入った。
そんなこんなで、現在に至る。
「シャイニング事務所にオファーがカミングっ!Butスケジュールの空いてたのがユー達お二人サンだったのデス。そこまでアンダースタン?」
「はい。ですが、収録まで日がないうえに新メニューの考察ですか…」
「少し難しそうですね」
収録する番組の台本及び調理する料理のテーマを見ては複雑そうな顔をするトキヤと那月。
テーマとは[皆が大好きな料理の材料を変えちゃおうクッキング]
ザッと説明すればカレーライスからカレーうどんに変わるように変えたりすればいいのだ。
だが、何をどう変えたらいいかわからずに困惑する二人。
「大人のジジョーなので、頑張ってチョーダイ」
そう言うなりシャイニング早乙女は社長室から二人を追い出してしまった。
「…困りましたね…」
「とりあえず調理室にいろいろ作ってませんか?」
眉間にシワを寄せるトキヤに作ってみないとわからないと思った那月が声を掛けた。
「そうですね、行きましょう。…パエリアを麺類に変えても魚介パスタというものが…」
歩きながらトキヤがブツブツと何やら考えている。一方の那月は普段一緒にいる音也、真斗、レン、翔に好きな食べ物を聞いてみようとメールを打っていた。
「あ、翔ちゃんからだ。返事が速いですね♪」
『なんだよ急に!つか、俺の好きな物知らなかったっけ?乳製品だ。なんか作るのか?だったら変なもの作んなよ』
「変なもの?僕変な食べ物なんて作った事ないですが…」
那月の発言に青ざめたトキヤが振り向くが那月は携帯とにらめっこしていて気付かなかった。
「そういえば四ノ宮さんは料理が…」
忘れていたというというように更に考え込んでしまったトキヤ。