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□ドキドキどっきり大作戦!翔@
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俺達は今"女性"になってSAOTOMATEのレジに立たされている。

髪色でばれてしまうからと3人とも黒髪のウィッグを付けた。


「女装ってなんか恥ずかしいけどドキドキするね!」


音也はあまり嫌じゃなさそうだな…。レンはというと


「聖川が気付いたらどんな顔するか、楽しみだ」


…企画を思いっきり楽しみにしてるよ、コイツ。俺なんか那月が来ないように全力で心ん中で祈ってんのに…!!


「相変わらずおチビちゃんは女装が似合うね」

「似合ってる訳ねーだろーがッ!!」

「まぁまぁ。翔、落ち着こうよ」

「ぐっ……」


もうすぐ店が開く時間なのか音也が俺の怒りを止めた。

学園長のへんてこりんな企画になんでそうノリ気なんだよ、お前らは。


[でーは、始めマス!]


学園長から掛け声があり、いよいよ俺にとって残念な企画、名付けて

『女装で誰にもばれずにレジ打ちしちゃいなYO』

が始まった。あ、考えたの俺じゃねーからな!勘違いすんなよ!!



カランコロン♪

「いらっしゃいま…」


入店の音がするなりできるだけ女性の声に似せて挨拶をしながら入ってきたやつを見た。深い青色の髪に目の下のほくろ――聖川ッ!!?


「いきなり見知った奴が来ちまった…」


俺が驚愕するのを見てレンも音也も聖川に気付いたようだが知らんぷりをしたように平然を装っている。


「あの…」

「は、はいッ!!?」


いつの間にか会計でやって来ていた聖川に声を掛けられて驚いちまった。あぁ、ヤベー!!今の声は、素の声が裏返った声だった!!


「む…今の声は…?」

「聞き間違いですから!!」


ガチで怪しんでいる聖川の視線に堪えられず俺は視線をそらした。


「…何をしているのだ…来栖」


しかし、俺のさっきの声や慌てた様子からわかったらしい聖川はため息をついた。


「ばれちまったか…」


すぐにばれてしまったために俺もため息をつきながらチェックカードに印を付ける。ばれた人数が多かった場合、罰ゲームへの切符になるやつだ。


「学園長の企画だよ。あまり気にしないでくれ…」

「あ、あぁ…」


ズーン…と落ち込みながら言えば不思議な気持ちを残したまま聖川は帰っていった。しかしその頃、レンの担当するレジも来客がきていたんだ。



続く

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