およそ一生なんて

□第42話
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-名無しさんside-





突然のことで驚いた。


乱馬がこんなこと言うなんて。





『乱馬?』





あたしが声をかければ、ハッとしたように慌てだした。





乱「あ、いや、」


『…』


乱「りょ、良牙なんかと組んでたら道に迷って一生この洞窟から出られなくなるかもしれねぇだろ!!」


良「なんだと!?」


乱「お前の迷子に名無しさんも巻き込まれちゃ堪んねぇし」





な、と同意を求める。

ほんとにそれが理由?





良「ふっ、ほんとに学ばないようだな」


乱「は?」


良「俺は何度も忠告しているはずだ」


乱「…」


良「どっちつかずの貴様に」




『えっ…!』





それを言った途端名無しさんを横抱きにしてその場から離れた。





乱「名無しさんを離しやがれ!!」


右「あー!もう!!良牙のやつ!!」





ものすごいスピードで2人から離れていく。





『良牙、どうしたの?』


良「名無しさんが乱馬に振り回されているのを俺はもう見たくないんだ」


『…』


良「俺ならあんなことはしない」


『良牙…』


良「なぁ、名無しさん、」





横抱きされたまま、

走り続けるまま、

目線が合う。





良「俺、名無しさんのこと、」








ばしゃーーーーーーん!!!!









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