およそ一生なんて
□第41話
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-名無しさんside-
乱「お化け屋敷ねぇ…」
そう呆れたような声を出す乱馬を横目に右京ちゃんはウキウキしていた。
『破恋洞(ハレンドウ)…』
右「この前伝えたやろ?若いカップルの間では有名なデートスポットなんや」
『人気がある、ってことだよね』
右「そうや」
目をキラキラさせながら右京ちゃんが言う。
なぜこんなところが人気のデートスポットになるのだろうか。
疑問に思いながらも進む。
入り口に近づくにつれて空気が冷たくなってきた。
正直こういうの得意じゃない。
むしろずっと避けてきた。
乱「おい、大丈夫か?」
『あ、うん。大丈夫』
一歩後ろを歩くあたしを不審に思ったのか乱馬が声をかけてくれた。
大丈夫とは言ったものの今すぐにでも逃げ出したい。
『(はぁ…)』
やっぱり入らないとだめだよね。
なぜこんなに嫌なのにも関わらずここにいるかというと。
とある日の学校終わり、あかねは用事があると言い、たまたま乱馬と二人で帰っていたときだった。
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