およそ一生なんて
□第40話
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-名無しさんside-
とある人形館にてー
シ「仕返し人形?」
右「なんやそれ」
天道家一同で温泉に来ている私たち。
それを聞いたシャンプーと右京も一緒に旅行することになった。
その露天風呂でのこと。
な「そ、露天風呂に来る途中の廊下に古い人形があったでしょ」
か「ああ、そういえば…」
あ「それがどうしたのよ」
な「この旅館に古くから伝わってる日本人形でね、魂が宿ってるんだって」
『魂?』
な「悪口言ったり傷つけたりすると執念深く覚えていて必ず仕返しするんだってよ」
あかねとあたしは顔を合わせる。
あ「…どうやって?」
『(コクコク)』
な「さー?」
女性陣がそんな会話をしている最中、乱馬がその日本人形に恨みを持たれることをしていたのはここにいる誰も知り得なかった...
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ーー
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『怖いな、ここ通るの…』
先ほど自分で決めた浴衣を身につけながら部屋へと向かう。
さっきなびきちゃんが言ってたこと本当なのかな…
どっちにしろ人形のところ通らないと部屋に戻れないし…
『あかねたちと帰ってくればよかったな』
ビクビクしながら歩いて、ふと人形が置いてあった場所に視線を向けると、
『あれ、人形が…』
さっきまであったのに。
不思議に思いながら台を見つめていると後ろに何か気配を感じ、咄嗟に振り向いた。
『えっ…』
さっきの人形が…ッ
【この体…借り受けたぞ…】
ここからすこしの間私の記憶は途切れた。
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