およそ一生なんて

□第38話
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それから4戦目はオムライスを作らされるらしい。



猿「それではよぉーい」



始まりの合図をしようとしたら突然大きな音を立っててドアが開いた。

一斉に視線を向ける。



『えっ、良牙たち!?』



あたしが声をあげればすぐにこっちに気づいてくれた。



良「あれは!」

早「かすみー!なびきー!あかねー!名無しさんー!」

『来てくれたんだ!』

か「あら、お父さーん!」



でも視線が交じり合っていたあたしたちをすぐに仮面の男の人が遮るようにして間に立った。



酉「お前たち!なにしにきた!」



それを合図に良牙たちを囲む警備の男の人たち。



ム「大当たりってとこじゃな…」

良「あぁ、そのようだ」

猿「桃磨さまの御前である!控えよ!」

ム「なにを偉そうにこの人攫い!」

良「名無しさんを返してもらうぜ!」



なにやら一悶着ありそうだ。



桃「面白い。こんな騒ぎもまた一興だ。精々この宴に花を添えるがいい」

猿「やれい!」



その声とともにお互いが動きだす。



早「早乙女くん!」

玄「やるか!」

九「気は進まんが!」

ム「名無しさんとシャンプーのためじゃ!」

良「いくぜー!」



そして順調に良牙たちは敵を倒していってるんだけど。

加勢するはずのらんまが勝つために騒ぎが起きてる中でもオムライス一生懸命作っちゃってるし…


あたしはひとつため息をついた。



桃「あははは!いいぞ!やれ!」



そんな声があたしの耳に届く。









もう、さすがに我慢できなかった。



…自分勝手にもほどがある。





関係ない人たち巻き込んで。





あたしは桃磨くんを見下ろすように目の前に立つと…











パシンッ…











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