およそ一生なんて
□第37話
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コ「婿どのにはシャンプーを攫われた責任をとってもらわなければならぬ」
ら「言われなくったって俺はあの島へいくぜ。あそこには男に戻れる水があるんだからな」
それになにより…
名無しさんがいるんだ。
危険な目に合わせてたまるか…!
九「おぉー!おさげの女!無事であったか!」
急に後ろから久能に抱きつかれる。
それを思いっきり頭を地面に踏みつけたんだが。
すぐに頭を掴んで。
ら「ねぇ、先輩。あたしぃ、お願いがあるんだけどぉ」
九「お願い?」
そこでこの島に来た時に乗っていた船についていた救命ボートで桃幻郷へ向かうことになった。
ら「あの島へ渡るくらいだったらこの救命ボートで十分だ」
島に残された俺ら男たちは総出で桃幻郷へ向かうため海にゆられた。
桃磨の野郎…
あん時…
―どうだい、そこのお嬢さん
ー僕の花嫁候補に
あいつ…
言い終わったあとでも名無しさんから目を離さなかった。
嫌な予感しかしねぇなんて当たり前だ。
大体あいつは目立つつもりがなくても目立っちまうし…
はぁ…
また面倒な野郎を惹きつけやがって…
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