およそ一生なんて

□第36話
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あたしたち天道一家は九能先輩のお誘いを受け、九能先輩の舟に乗って海水浴にきたわけなんだけど。

嵐にあって舟はボロボロ。

なんとかこの無人島にたどり着いた。

それだけで大変だったのに、壊れた舟に追い打ちをかけるようにらんまと八宝斉のおじいちゃんが舟のマストを折っちゃって当分帰れなくなってしまって。



でも…

良くない出来事はそれだけじゃおさまらなかった。





早「なにぃ!?かすみが消えたぁ!?」

な「昼間から行方がしれないのよ」



夕方。

夕食の魚を捕りに行っていた天道のおじさまが慌てふためいた。



『一体どうしたんだろう…かすみお姉ちゃんが黙ってどこかに行くなんておかしいよね…』

早「かぁすみぃ〜〜(泣)」

良「名無しさん」

『良牙…』

良「大丈夫さ。なぁに、消えたと言ってもこの島から出て行くわけじゃないしそのうち戻ってくるだろ」

『うん…』



良牙はあたしの肩にポンと手を置いて慰めてくれた。

そんな中。



乱「…ふん、なにをえらそーに」



そう言ってあたしの肩に置いてあった良牙の手を払う男姿乱馬。



玄「それにしても、あのしっかり者のかすみさんがこの時間まで戻らぬとはやはりなにかあったに違いあるまい」



そういう早乙女のおじさまの後ろでパニック状態になっている天道のおじさま。



な「お父さんはこの有様だし…暗くならないうちにみんなで手分けして探しにいきましょう」

『うん、そのほうがいいよね』



早く探しに行こうと立ち上がるとパッと手を掴まれた。

その手の主は乱馬で。



乱「おめーは俺とペアな」

『えっ?あ、ちょッ』



疑問を投げ掛ける余裕もなく手を引っ張られて乱馬と二人でかすみお姉ちゃんを探しに行くのだった。





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