およそ一生なんて
□第30話
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-名無しさんside-
さ「名無しさん、ちょっと」
『え?』
学校でお昼ご飯の時間。
ご飯を食べようとお弁当を広げている時さゆりに突然呼ばれた。
そして真剣な顔をしたあかね達がいる席へと移動した。
『どうしたの?あかねまでそんな怖い顔しちゃって…』
さ「ねぇ、乱馬くんの様子近頃どう?」
ゆ「なんかいつもと様子が変わったとこない?」
『どうって…別にいつもと変わったところはないと思うけど…ねぇ、あかね』
あ「あたしもそう思うんだけど…」
『乱馬がどうかしたの?』
あ「最近この辺でよくでる通り魔がでてる噂あるじゃない?」
『あぁ、女の子がよく狙われてるっていうやつ?』
あ「そうそう。その通り魔をゆかが見たらしいんだけど…」
視線をあかねからゆかに移す。
ゆ「その通り魔がさ…」
次の言葉にあたしは声を張り上げた。
『えーーーーーーーーーーーーッ!?』
ゆ「ちょ、名無しさん!」
ゆか達に必死に抑えられてるのを乱馬が不思議そうに見てたなんて知らなくて。
『……あかねはどうなの?』
あ「どうって?」
『乱馬だと思う?』
あ「あたしだって信じられないわ」
『だよね…乱馬なわけないよ。おさげが見えたくらいで断定するなんて…』
ゆ「それだけじゃないのよ名無しさん!そいつがC組のようちゃんの前に現れた時俺は早乙女乱馬だって名乗ったんだって」
『な…ッ』
さ「これはなんかの間違いよね?」
ゆ「でも乱馬くんの名前を名乗った以上彼と全然関係ないとは言えないんじゃないの?」
『…』
…乱馬が通り魔……
もしそれが本当なら?
『今日、あたし確かめてみる』
あ「あたしも一緒にいようか?」
『ううん。大丈夫だよあかね』
あ「なにかあったらあたしに言うのよ」
『わかった。ありがとう』
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