およそ一生なんて

□第26話
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-名無しさんside-




『いたたた…』



まだ眠い頭を最大限に動かしても今の状況についていけないわけであって。



『ここ、どこ…』

(乱)「俺と二人だけの世界さ」

『え!?どういうこ…』



あたしの言葉を遮るようにして前のように腕を押さえつけてきた。



(乱)「今度は誰にも邪魔されねぇ」

『ちょっと離して!!』

(乱)「こんな美味しい状況で離すわけねーだろ」



どんどん迫ってくる。

乱馬助けてっ!!!








-乱馬side-



一方鏡の外では。



乱「こ、これをさかさにして…」



そーっとコンパクトを持ち上げてポンポンと叩く。



ドサドサッ



するとまた名無しさんを押し倒すような状態で現れた。



乱「てめぇ…こりねぇ野郎だな…」

(乱)「たく毎回毎回邪魔しやがって!」

乱「たりめーだろ!」



そんな中コピーはゆっくりと立ち上がった。



(乱)「わーったよ。悪かった。少し頭冷やしてくるから」



歩いてその場から離れていく。



乱「はぁ…悪い。巻き込んで」



上半身だけ起こしている名無しさんに申し訳なく言った。



『ううん。大丈夫だよ?それより乱馬、コンパクトはどうしたの?』

乱「え?…あーーーー!あいつッ!!」



姿を消し行った方を見てもすでに姿はなかった。



乱「持っていきやがって…」

『まぁなんとかなるよきっと』



ノー天気にいう名無しさんにきょとんとする。



乱「なんでそんな危機感もってねぇんだよ。狙われてんのお前なんだぞ」

『だって…』



にこっと笑ったと思えば

「乱馬が助けてくれるでしょう?」なんてこっちの気も知らないで言ってくる。



こいつには一生頭が上がらない。





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