およそ一生なんて

□第25話
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-名無しさんside-



乱馬が修行に行ってから多分もう一週間くらい経つ。

そろそろ帰ってくるだろうと小さなあくびをしながら思う。



『眠くなってきちゃった…』



あたしが座っている縁側の日差しがあたる場所はお気に入りの場所。

寝る為に体を倒そうか悩んでいると自分の意思ではなく、体が勢いよく倒れた。



『え、乱馬!?』



目を開ければさっき考えていた当の本人がいて。

腕を床に押さえつけられ、乱馬があたしの上に乗ってる状態。

もちろん、腕を動かしてもビクともしない。



『乱馬どうし…』

(乱)「か、かわいい…」



顔を近づけながらふいにそういう。



『なっ、なっ、なっ…///』

(乱)「付き合おう」

『ど、どうしたの!?へ、変だよ?』



そして顔はどんどん近づいてきて





唇まであと10cm…



5cm…



3cm…



1cm…




目をぎゅっと閉じたとたん体の重みが一気に無くなった。



乱「…にしてんだよッ!!」

(乱)「っち…あと少しだったのに…」

乱「舌打ちしてんじゃねぇ!!」



体を起こせば不思議な光景。



『え…え…え…?乱馬が二人…?』

乱「名無しさん、なにもされてねぇか?」

『あ、う、うん』



乱馬は一つため息をついた後、このことを説明し始めた。




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