およそ一生なんて
□第24話
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-良牙side-
良「う〜む、まんじゅうもワンパターンだし…孫の手はこの前買った…どれも似たり寄ったりだぜ」
俺は今名無しさんに買う土産を買おうとしてるんだが中々決まらない。
良「なにかこう…名無しさんのハートをぐっと掴むような土産は…」
一つ気になるものが目に入った。
良「恋の釣り竿…?」
俺が手に取ると店のやつが声をかけてくる。
店「それはね、恋人をつり上げる釣り竿ですよ、お客さん。ほら、糸の先の吸盤…これを意中の人の胸に吸い付けつり上げる。するとあら不思議。彼女の胸にたちまち恋が芽生え…」
良「ふん。くだらねぇ」
数分後。
店「ありがとうございましたー」
良「…」
結局買ってしまった俺なのだった。
――――
――
―
名無しさんの通学路に到着。
良「もうすぐ名無しさんの下校時刻。ふっ我ながら情けねぇぜ。こんなもん効くわけねーのに…」
そして改めて感じた。
良「やっぱ、やめた」
本当に情けなくなってやめようと思った矢先に名無しさんの声が。
『まーた寝てたでしょー!』
乱「ねみーもんはねみーんだよ」
ちっ、乱馬も一緒か。
まぁとりあえず名無しさんを…
いや、でもいいのか。
こんなので恋が芽生えても。
…ふん。
こんなもん効くわけねーんだ。
つまりダメでもともと…
イチかバチか!!!!
良「でーーーい!!!」
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