およそ一生なんて

□第18話
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言いそうにないパンスト野郎を尻目にこれまたパンストで縛られているじじいを足でひょいと持ち上げた。



乱「おい、じじい。パンスト野郎になにしたんだよ」



名無しさんだけが知ってるってことがなんか気にくわねぇ。



八「乱馬!!」

乱「なんでい」



八「あぶないぞ」



じじいの声と同時に後頭部の痛み。



乱「痛ぇじゃねぇかパンスト野郎」



みしっと足で頭を押さえつける。

そのあとに奴は俺の足を噛んだ。


噛まれた部分をふーっと息を吹きかけながら俺がいう。



乱「俺が…なに言ったってんだ!パンスト野郎!」

太「このオカマ野郎!」

乱「やるか、このパンスト野郎!」

『ちょっと2人とも…』



名無しさんの制止の声をそっちのけで言いあっていたら俺とパンスト野郎の頭の上にじじいが乗った。



乱「とにかくっ。俺にはちゃんと乱馬って名前があるんだ。二度とオカマ呼ばわりすんなよ、パンスト野郎」



その言葉にぴくっと反応する。

その反応を見てか名無しさんはパンスト野郎に「大丈夫?」と声をかけた。



八「して、おぬしの名は?」

『えっ』

太「おい…」

八「どうした?パンスト野郎といわれるのが嫌ならば本名を…」



その言葉にパンスト野郎が段々苛立ってきてるのが分かる。



『もしかしておじいちゃん…』

太「覚えてねぇのか…?」



パンスト太郎の横で名無しさんも一緒に驚いていた。

なにがなんだか先が見えない。


当のじじいを見てみるとなにか考える仕草をした後ぽんと手を叩く。

なにか思い出したようだ。



八「確か…十数年前の呪泉郷で…」






それから長々とその話をし始めた。






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