およそ一生なんて

□第17話
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太「…と、その前に」

乱「ん?」


突然構えるのをやめてある方向へと歩き出し始めた。


乱「(何してんだ…?)」


パンスト野郎が歩いている延長線上には身動きが取れないように縛られてる名無しさんがいる。

案の定名無しさんに近づく。


太「立てるか?」


そしてあいつからは信じられないほど優しそうな声で名無しさんに問う。

名無しさんは頷いてパンスト野郎に支えられながらまたさっきいた場所に戻って来た。



乱「…なにしてんだよ」

太「ぐふっ、殺り合う前にオカマ野郎に忠告しようと思ってな」



そして名無しさんを抱きしめた。



乱「なっ…」


太「もう、てめぇにこいつを返す気はねぇ」


乱「はぁ!?」


太「俺の女にする」



そのまま奴は名無しさんにキスをした。


そう、キスを。



乱「あーーーーーーっ!!!!!!!」

『ちょ、なにしてんのよ!!』

太「なんだよ、初めてじゃねぇんだからそんな怒んなくてもいいだろ」






は?

…今、こいつなんて…?


はじめてじゃない?






乱「てめぇ〜…」

太「ぐふっ、伝えとくことは伝えた」


そして名無しさんを元の場所に戻した。



乱「もう許さねぇッ!!いくぞッ!!!!!」



こうして本当に戦闘が始まった。




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