およそ一生なんて

□第17話
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乱「どわっ」


乱「げ!」


乱「だあ!!」



今崖を上がっているところなのだが。



乱「この崖…編み目みてえに地下水が流れてやがる」



よ、よおーし。

あと一歩。


待ってろ、名無しさん。



てっぺんに手をついたときにその手を誰かによって踏まれた。



太「ぐふっ感心だな。濡れずに上がってくるとは」


そして笑顔になる。


太「努力に免じて水ぶっかけるのは許してやるぜ、オカマ野郎」

乱「…いーのかよ。女にしとかねーと後悔するぜ、パンスト野郎」

太「ぐふっ」


ぎらっと俺を睨みつけたと思ったら持っていた棒で俺の鎖骨当たりを思いっきり突いた。



『乱馬っ!!』



微かに、名無しさんの声がした。



乱「……ぃて…」

太「これはこの前の礼だ。上がってきなオカマ野郎」

乱「ふっ、これで互角ってわけか」


そして上まで上がる。


乱「ならば…遠慮なくいかせてもらうぜ」

太「ぐふっ」




ちらっと名無しさんを見てまたパンスト野郎に視線を向けた。




…無事でよかった。


そう思いながら。





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