およそ一生なんて
□第14.5話
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乱「おーし。わかった」
俺はじじいに背を向けて名無しさんの部屋の窓から池に向かって飛び降りた。
その光景を名無しさんの部屋から見ていたじじいに胸を見せる。
ら「うりゃ」
八「おー♪」
じじいが近づいてきた瞬間殴り飛ばす。
ら「ったく…」
そのあと風呂に入りなおして自分の部屋のドアに手をかける。
すると名無しさんの部屋の辺りからゴトっと何かが落ちる音がした。
乱「ん?」
…待てよ。
俺じじい殴り飛ばしたけど…
また戻ってきてるかもしれねぇ!!
走って名無しさんの部屋に行く。
名無しさんを起こさないようにそっとドアを開けて中を見るが誰もいなかった。
乱「なんでぇ。風か」
開けっ放しにしていた窓からの風で机の上のものが落ちたようだった。
俺は窓を閉める。
よし、んじゃ戻るか。
立ち上がって名無しさんの顔を見る。
乱「…」
今日の夜はどんなうるさい音がしても起きないわけであって。
もしじじいが名無しさんに変なことをしても名無しさんは気づかないわけであって。
俺は名無しさんのベッドを背もたれにして床に座った。
乱「し、仕方なくだからな」
それからしばらくして俺も段々睡魔が襲ってきて意識を手放した。
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