およそ一生なんて

□第14.5話
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未だに寝ている名無しさんを部屋のベッドへと下ろし、ベッドに座って名無しさんを見る。


もし、あのとき俺じゃなくて他のやつが抱えてたらそいつにキスしてたのか…?

意識がないわけだし相手が誰だか分からないだろうけど…なんつーか…


乱「たまたま俺だったってこと、か」


自嘲気味に少し笑った。



んま、とりあえず俺で良かったってことでそろそろ俺も自分の部屋戻って寝ますか。



座っていたベッドから腰を上げドアに手をかけようとすると勝手にドアが開く。


不思議に思ってスーっと下に視線を送ると枕を持ったじじいがいた。


乱「じ、じじい…」
八「おー乱馬♪」
乱「おー乱馬ってなぁ…」


俺の言葉を無視して部屋に入っていこうとするじじいを足で止めた。

するとそれを避けようと逆側から入ろうとし、それをまた足で止める。

それを何回か繰り返した。


八「…」
乱「…」

無言の睨み合い。




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