およそ一生なんて

□第12話
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乱「いちいち石つぶて浴びてちゃ身がもたねぇぜ」
良「うるさいっ!!」
乱「俺が一発で…ラクにしてやる!!!!」

バキッ

『きま、った?』

良牙は岩の下敷きになる。

乱「ふっ、たわいのねぇ」

誰もが終わったと思ったそのときビシビシと乱馬の足下に亀裂が入る。


乱「わっ!!」


乱馬はとっさにあたしがぶら下がっている紐にしがみついた。


良「わはははは!!弱くなったな乱馬!!」
乱「なっ!?」
良「きさまの蹴りなぞ赤ん坊になでられたようなもんだ!!」
乱「なんだとお?」


あ、そうか。


『打たれ強くなってるんだ』
乱「どういうことだ?」
『あの特訓だと自ら石つぶてにあたるし大きい岩相手に特訓してたから…』
コ「どうする婿どの、良牙を倒す決め手はあるか?」
乱「やかましい!!俺だってなぁちゃんと特訓を…」
『どんな特訓したの?』
乱「え」
『どうせ爆砕点欠を避けるような特訓しかしてないんでしょ』
乱「(そ、そういえばそれしか…)」


んもう…


『あたしが賞品なんだよ?』
乱「わ、分かってるよ」

するとコロンおばあちゃんが紐をぶちっと切った。

『きゃっ』
乱「なにしやがんだばばあ!」

乱馬はあたしを抱えてくれた。

そしてそっと下ろしてくれる。


『ありがとう』
乱「ん。じゃあ本気でいくか」


そして第2ラウンドが始まった。



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