およそ一生なんて
□第7話
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-乱馬side-
乱「この女が俺のなんだっつーんだ?」
「とぼけんじゃねーよ乱馬」
「無関係とは言わせねーぞ」
乱「知らねーよ」
「彼女は早乙女乱馬って名乗ってたんだぞ」
「おまえと同じおさげ髪で」
「やたら格闘に強い」
「双子の妹か、従妹なんだろっ」
「なんでもいーから紹介しろ」
乱「…アホらしっ」
「「くおら、逃げるのか!!」」
とりあえず俺はこの場から去ろうと立ち上がって帽子を取った。
「きさま、名無しさんとあかねという可愛い居候がいながら!!」
乱「な、なんでそこであいつらが…」
「とぼけんなっ」
「あかねはすでにお前の許嫁だろ。でも名無しさんはお前にとっちゃなんでもねぇっつーわけだ。こっちに回せ」
乱「…回せってなぁお前」
すたすたと入り口の方へ向かう。
…関係ねぇよ、
俺には。
乱「勝手にしろってんだ」
そう言ってドアに手をかけると「乱馬っ!」と勢い良く名無しさんが外から入って来た。
ずかずか俺に近寄ってくる。
乱「な、な、なんだよ」
すると、突然泣き出した。
ギクッ
乱「ど、どうしたんだよ?」
何も言わず泣き続ける名無しさん。
乱「そ、そんな泣くことねぇだろ、お、俺も言い過ぎ、」
あ「あんたなに言ってんの?」
乱「…………へ?」
あ「Pちゃんがいなくなっちゃったのよ」
それから今まであったことを全部聞く。
乱「…さらわれたブタの特徴は?」
あ「え?」
乱「あそこにいるあれはなんだ?」
『あーっ!』
名無しさんは良牙のところへ行き名前を呼び続けると良牙も気が付いた。
あ「いや〜ん、なんですのあなた」
『Pちゃん!』
あ「この子はシャルロットですわ」
『違うよ!』
あ「シャルロットったらシャルロットですわ!」
すると次に入って来た男がひょいと良牙を持ち上げて名無しさんに返した。
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