およそ一生なんて

□第4話
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日が経つと果たし状が届いた。

そこには1週間後に再戦とのこと。



その1週間後に彼がたどり着くことも無く…。

数日経った本日ようやく戦いが始まったのだった。



私は途中からその戦いを見に来た。



『(まだやってる…)』



ちょうど2人が接近戦をしているところで。



あ「乱馬!そいつの腕力、化け物並みよ!早くはなれてー!」



あかねの声が響いた。



良「ふっ、今ごろ気づいても、遅…」



乱馬を殴ろうとすると乱馬は避けて良牙くんを四つん這いにした。



乱「さー良牙。どうしてほしい?」

良「よくも俺を…よつんばいに…」

乱「ん?」

良「させてくれたなー!!!!」

『えっ、片腕で…』



そして乱馬が蹴りを入れて良牙くんがこっちに飛んで来た。



『だ、大丈夫?』



私が声をかけるとチラッとこっちを向いたがそれは乱馬によってはばかれた。



乱「名無しさん!あぶねーからどいてろ!」

『乱馬…』



それから2人はフェンスを越えて水飲み場の方へと移動した。

私も移動するとそこには女の子姿で胸を隠して良牙くんと話しているらんまがいた。



ら「おれだってこんな体かかえながら明るく正しく生きてるんだ!!」

『明るく、正しく…』

良「ふっ、くくくくくく」

『…?』

良「笑止!きさまの不幸とはその程度のものか!」



良牙くんはバンダナを振り回して投げた。

色々なものが切れる。



あ「…お湯、取ってこないと」

『だめっ!あかねはだめ!私がいくから絶対動かないで』

あ「あ、ちょ、名無しさんっ!」



私が動いたことに気づいたのからんまが静止する。



ら「名無しさん!下手に動くな!!」

『大丈夫!』



あかねには行かせられない。

あんな顔、見たくない。



『痛ッ…』



足を切られた。

白い靴下が赤く染まっていく。



ら「くそっ…」



一瞬でらんまに包まれる。

ぎゅっと力を込められることが分かった。




良「1人の女ごときに…スキあり!!」



勢いよく傘が飛んできた。










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