およそ一生なんて
□第3.5話
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-名無しさんside-
乱「東風先生に好きな人がいる?」
あかねが電話を取った途端に様子が一変して聞いてみるとそうらしい。
あ「その人がこれから来るって」
『あかねが帰るなら私も帰る』
あ「名無しさんはゆっくりしていきなよ」
『ううん、いいの』
2人で帰ろうとしたら東風先生が来て帰りそびれてしまった。
乱「なぁ、」
小声で私に言う。
『ん?』
乱「東風先生の好きな人って誰?」
『かすみさんだよ』
乱「かすみさん?」
『態度見てたらわかるってこの前あかねが私に言ってくれたの』
…まあ未来知ってるから知ってたんだけど。
ただ、ここに来た時には最初から最後まで分かったのにこれから起きることが分からないことが増えてきた。
そんなに経ってないのにこのスピードで忘れていくってことは…
か「ごめんくださあい」
『あ、かすみさん』
ごきゅ……
乱「あ」
乱馬の首がとんでもない音を立てて横に向いたまま止まってしまった。
『ら、乱馬…』
あたしも乱馬と同じように首を横にしてみる。
あ「あたし帰るね」
『わ、私も』
か「一緒に帰ればいいのに」
『なんか用事思い出しちゃったみたいなんで私も一緒に帰ります』
そして乱馬を置いてってあかねを追いかけた。
『あかねっ』
あ「…名無しさん」
『…一緒に帰ろ?』
あえて何もお互いなにも語らずに一緒に帰ったのだった。
To be continued…
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