およそ一生なんて

□第3話
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乱『「学校?」』

玄「しばらくここで世話になることにしたのでな」



すると廊下からあかねとなびきちゃんが姿を現した。



な「みんな同じ学校だから。あとで会おーね」

『学校かー…』

乱「楽しみ?」

『うんっ』

乱「へぇー…」

あ「ほら、名無しさんいくわよっ」

『あっ、うん』



あたしが立ち上がると乱馬とあかね2人で睨み合いっこしていた。



『乱馬、あかねの許嫁なんだからあかねにちゃんと学校連れて行ってもらわないと』

乱「けっ、誰がこんなやつ」

『乱馬?』



きっと笑えていないだろう顔をして乱馬に言うと「はい」と言ってくれた。









―登校中


あ「あたしとあんたは他人よ」

乱「あったりめーだ」

『ちょ、2人とも…』

あ「大丈夫よ名無しさん。わからないことあったらあたしが教えるから」

乱「別におめーなんかいなくても名無しさんは俺がいるからな」

あ「なんですってー!?」



あかねがかばんを投げようとすると後ろから勢いよく早乙女のおじさまが乱馬を殴りに来た。



玄「お前は女性を選べる立場か!よいか、乱馬。一言だけ言っておく!」



そういうとおじさまの足下にすっと足を入れておじさまはそのまま川に落ちていった。

そしてパンダに変身したおじさまが乱馬に攻撃する。


『あ、』

あ「ん?」

『水、かかるかもしれない』

あ「水?」



確かこの後…



乱「けっ、ざまーみろ」




バシャッ




『あー…』

あ「なにやってんのよ」



それからあかねは近くのほねつぎ屋さんでお湯を取って来てくれるといった。



『あかねに感謝しないと』

ら「…」

『もう…』



むすっとしているらんまをよそに背後から東風先生がガイコツのベティちゃんでらんまの肩を叩いた。



『うわぁっ!!!』

東「や、これは失敬」

あ「らんま、お湯…」



あかねは東風先生を見ると顔が少し赤くする。

あかねは最初東風先生のことすきだったんだもんね。



東「最近来ないね。怪我してないの?」

あ「はい、だって、怪我するようなことしてないし…」



やっぱりあかね可愛い。

顔赤くなって、すごく可愛い。

恋するとやっぱり好きな人に可愛く見られたいものだよね。



乱「ほほー」



男に戻って乱馬が言う。



『ん?』

乱「あかねはあいつの事好きなんだな」

『あ、乱馬でもわかるんだ』

乱「ばかにすんな」

『だって恋愛とかすごい疎そうじゃん』

乱「な、俺だってなぁ!」

『…え、いるの?』



あたしは普通にびっくりして乱馬の顔を覗き込んだ。



乱「!」



あれ…あかねのこと好きになるには早い気がするんだけどな…



『顔赤いよ…?』

乱「…」

『ごめん、ごめんからかって』



好きな本人以外には結構素直だったりするのかな、乱馬って。



『上手くいくといいね』

乱『…うるせ』






乱馬の思いは好きな相手に届かないのだった。





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