およそ一生なんて

□第2話
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乱馬たちと出会ってから一週間が経った。

そして今、大雨の中らんまに抱えられておじさまから逃げている。



ら「てめー、いいかげんに…」



ふわっとおじさまを避けると



ら「しろよな!!」



ばきぃっと足蹴りをする。


そのやりとりを見る人達はざわざわしていた。


無理も無い。


パンダと女の子がやりあってるんだから。

しかも私はらんまに抱えられたまま。



ら「だいたい俺は、気が進まなかったんだ!!勝手に許嫁なんて決めやがって!!」



おじさまの攻撃を避け、おじさまに攻撃を与え続ける。



ら「(ったく許嫁なんて…)」



チラっと名無しさんの顔を見るとばっちり目が合う。



『どうしたの?』

ら「別に…」



ふいっと顔を背けた。



ら「とにかく俺はもう一度中国に行くぜ。てめーは一生そうしてろよ」

『らんま中国行くの?』

乱「この体も治さねぇといけねぇしな」



荷物をさっさと持ってその場を離れようとする。



『らんま…』

ら「名無しさん、次会う時俺は完全な男に戻ってるから」



気を失っていたおじさまは目を覚ましてらんまを気絶させた。



『あっ、』



らんまはおじさまに担がれる。

すると今度は私のほうに向き直って一輪の花を差し出した。

何気なく手に取るとボンっという音と共に粉が散り私も意識をなくした。






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