およそ一生なんて
□第22話
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-乱馬side-
やっと名無しさんの姿を見つけたと思ったら真之介とかいう野郎は名無しさんの肩を掴んで2人は近い距離にいた。
乱「俺がなにしたってんだよ…」
お前は俺じゃなくてこいつを選ぶって言うのか?
乱「おめーがその気ならそれでも全ッ然いいけどよ、理由くらい聞かせろよ」
『…はい?』
乱「はいそうですか、なんて納得いくわけねぇだろうが。言えよ理由を!そいつと一緒にいる理由を!」
俺がそう言えば名無しさんはおどおどした。
それにも俺は腹が立つわけで。
『い、言えるわけないでしょ!』
乱「…んでだよ」
『それは…』
乱「俺に言えねぇことか」
『そうじゃなくて!』
乱「じゃあなんなんだよ!」
するとバッと真之介が俺と名無しさんとの間に入った。
真「やめろ。名無しさんが困ってるのもわからないのか」
乱「邪魔すんじゃねぇ…てめぇには聞いてねぇんだよ」
真「同じことは二度と言わんぞ」
真之介はブラシを構える。
『ちょっと、』
乱「やるか!俺はこの森の動物みてーにおとなしくねーぜ!!!」
『お願いだからやめて!2人とも!!』
バキッ…
ぱらっと俺の肩の服が破ける。
そして相手には頬に傷がつく。
…これで決めてやる。
再び走り出すと相手の体がフラッと傾き始めた。
それにも容赦なく一発入れようとしたら突然名無しさんが間に入ってきて真之介を正面から抱きしめて。
思いっきり殴ろうとしていた手は少しは緩んだが止まること無く名無しさんの背に当たった。
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