およそ一生なんて

□第6話
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『(あ、良牙…)』

乱「もみじまんじゅうに生八つ橋」

『広島と京都ね』

あ「そんな遠く行ってたのね」

乱「って、そんなことより明日が本番なんだからさっさと練習しろよ」



乱馬はPちゃんを掴んでそう言う。

案の定良牙は怒ってるけど。



『ねぇ、乱馬』

乱「ん?」

『私のこと試してる?』

乱「…さあ?」



笑いながら言った。

図星か。



はぁとため息をつくとあかねと少し距離を置いて前に立った。



あ「本気で行っていい?」

『え!そんな無理だよ!!』

あ「んーそうよね。じゃあ最初は軽くね」

『(最初はって…)う、うん』

あ「いくわよっ!!!」



そう言って私に向かってくる。



え、ど、ど、どうしよう。

私道具とか何も持ってないし避けることもでき…

そう考えているともうあかねは目の前に来ていて攻撃をして来た。




やばッ…




とっさに地面を蹴ると思いの他高く跳ぶことが出来てあかねの後ろへ回った。




私、今跳んだ…

っていうか飛んだ!?




この世界来て少しだけ身が軽くなった気はしてた。

小太刀ちゃんとクラスメイトの揉め事止めた時も咄嗟の行動とはいえ結構簡単に、しかも思い通りに体が動いてくれた。



…現実じゃできないようなことなのに。



自分自身のしたことに驚いているとそんなのをおかまいなしにあかねは攻撃をしかけてくる。



『わっわっ』

あ「どうしたの!?そっちからも攻撃してらっしゃい」

『…ッ』




やるからには。

私も自分がどこまで出来るか試してみよう。




攻撃を避けながら物を探していると足下にリボンが落ちていた。




これだ。




さっと足で蹴り上げたりぼんを取ると私も反撃を開始した。


あかねにりぼんを伸ばしそのままあかねの体に巻き付ける。




あ「…やるじゃない」

『あ、ありがとう…』




な、な、なんか

あかねが怖い……



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