うたプリ夢小説:那月攻略日記?
□02、ゴールデンウィーク辺り
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(ほら、出来たぜ!)
(これ、なっちゃんに歌わせるの?無理だよ。なっちゃんはボカロじゃないよ)
(これが歌えないやつに用はない。ボイトレさせるわ。だいたい姉貴の歌詞に合わせたらこうなったんだ!もっと字数考えろや)
(すいません…)
MIDIとにらめっこしながら、脳内会議をすれば…
『なにしてるの?』
音室でノーパソしてたのに、何故か那月に見つかった。
「驚かすんじゃねぇ!」
『あ、、、今は菜々ちゃん?ってことは作曲中なの〜?』
「ああ、歌詞は姉貴であたいが作曲した。お前が歌うんだからな。」
『せめて、菜々ちゃんも名前で呼んで…お願い…』
「あたいの曲があたいのイメージ通りに歌えたらな。がくぽを越えられる正確さならな。」
真顔で専門用語を言ってきた。
『頑張る!見せて。』
「ふっ…デモ版は既にある。ノーパソは組み立て型だからスペック的にUTAUくらいは余裕だった。」
UTAわせたのを流し聞かせた。
「これを自分なりに越えてみせろ。」
凄く澄んだ瞳で言った。
「っと、あたいは疲れたから姉貴に変わるな?」
ふっと空気が代わり。
「ごめん。私が無茶な歌詞を書いたばかりに字数が…これはボツだね。」
『ううん。せっかく二人が作ってくれたんだし…一曲も歌い漏らしたくないよ。ちょっと音符見させてリスニングもさせて。』
UTAUプロジェクトファイルはカラオケファイルにも似てるため那月は30分で覚えた。
『歌ってみるから…オフボーカルかけて』
それから聞いてみるとテンポ138に対し、16分音符から32分音符な歌詞を完璧に歌ってみせた。
機械にはない、感情を込めて。
『これってこういう歌詞でしょ???』
「うん。とりあえず、歌ってみたにしようか。」
そして、学園長にはバレたのかバレてないのか分からないが極秘にMixされた。
ボカロ×無名の歌い手としてとりあえずうぷったらPがPなので密かにまぁまぁな再生回数になり、カラオケ配信リクエスト希望リンクには載った。
「世論も与して那月。約束通り、名前で呼んでやるよ。」
『わーい。でも、いいのかな?』
「あたしが止めたらファンが心配するのさ。課題曲以外はうぷるよ。」
と、遠い目をした。
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