中編

□永遠の愛3
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国民儀式、当日…



なぁちゃんと飛鳥は
安全のためワカの家にいる。


私たちは
仕事があるため
本部にいた。



白『こんな暑いのに
これ着んのかよー…』




橋「羽織るだけだからいいでしょ」




白『むりー…
倒れるー…』




橋「てか、あんた
言葉考えたわけ?」




白『うん、適当にー』




茜『夕方ですね、時間帯は』




白『それまで暇かぁー』




橋「まさか…」




白『遊びに行こー!!』




橋「やっぱり…」




白『なぁちゃんに
会いに行ってくるー!』




橋「私も行く。
アカネ、ここにいて」




茜『私はずっと
ここにいるのが仕事ですよ』




橋「フフッ、生意気。
お土産買ってきてあげるから」




茜『フフッ、甘すぎるものは
やめてくださいね』




橋「分かってるよ。
じゃ、行ってくる」




茜『いってらっしゃいませ』











白『ワぁーカぁー』




若『あんた、仕事サボってんの?』




白『違います。
充電しに来たんですー』




若『ったく…』




桜『あ、マイ、ナナミ』




橋「レイカ、体調大丈夫?」




桜『うん、どーにか』




白『倒れた時は
マジで焦ったからねー』




若『その前に私の心配してよ』




白『ワカは大丈夫でしょ』




若『今回はまじで辛かったんだから』




橋「自分の過去を恨むんだな」




若『なんも言えない…(笑)』



ワカの家に行けば
庭でゆっくりしてるワカと
作りたての料理を
持ってきたレイカがいた。



西『あ、まいやん!』




白『なぁーちゃーーーん!!』



庭の奥からひょこんと
現れた2人。
なぁちゃんは
マイを見つけるなり
疲れきった顔が
笑顔になった。



飛『奈々未、仕事は?』




橋「少しだけ休憩」




桜『ご飯食べてけば?』




白『食べるー!』



料理上手なレイカの
ごはんを摘むマイに
ワカが怒って
それを見て
なぁちゃんとレイカが
笑ってる。



橋「フフッ、もう仲良しだね」




飛『わか、怖いけど
いい人だね』




橋「でしょ?」




白『海はまたイチャついてる
やつらいっぱいいるの?』




若『うん。
あそこの浜辺は
私の所有地なんだけど』




白『え!そーなの!?』




若『まぁ、
代々受け継がれてるってやつ?』




白『うっわ…』




若『普段、立ち入り禁止なのは
ゴミとか捨てるし
荒らすやつが多いから』




橋「でも、私たちが
あそこで鍛えられたのって」




若『あんたらのお父さんが
私の親に頼んだの』




橋「だからか」




白『もー、二度とやりたくない…』




若『見てるこっちは
楽しかったけどねー』




白『ワカに今度やってやる』




若『レイカが
ここにいるから
何も苦じゃないけどね』




白『くっそー!!』




飛『うるさい』




白『今のは
ワカが悪いでしょ!』




飛『はいはい』




白『こんのー…
飛鳥、飲め!』




飛『嫌だ』




白『潰してやる!』




橋「マイ」




白『イダイッ!』




若『本当に昔から変わらないやつ』




桜『あ、そーだ。
夜、花火?やるの?』




橋「あー、やるよ」




西『まいやん、大丈夫?』




白『(チーンッ…)』




飛『死んだ』




橋「毎年ここ借りてるから
アカネから書類送られてきたでしょ」




若『適当にサインして
送っちゃった』




橋「ちゃんと読めよ…(笑)」




桜『ここが1番いい所だからねー。
私、楽しみなんだ』




橋「私たちはどんなに見たくても
下にいなきゃいけないからね」




若『まぁ、時間あったら来なよ』




飛『花火やるの?』




若『うん。
飛鳥たちは
ここで見れるよ』




飛『やったー!』




西『ななたちが
住んでるところと
あんまり変わらへんな』




橋「人間界のいい所は
こっちでも影響されるからね。
国民は人間界のものだとは
分からずに生活してるの
それが人間界のものだとわかるのは
実際に行ったやつだけ」




白『まぁ、それをしたのが
私たちのおじいちゃんってこと』




飛『わぁ!びっくりした…』




白『ヘヘー、仕返しだ』




西『楽しみやなー』




若『ご飯食べたら
マイたち仕事戻るんでしょ』




白『私、このあと
スピーチしなきゃいけないし』




桜『あー、あれか』




白『ナナミやってくれないんだもん』




橋「私の仕事じゃないでしょ」




白『(゚听)ケッ』




西『ななたちは見に行けへんの?』




若『行けないことはないけど
危ないから行かない方がいい』




飛『うん、行かない方がいい』




西『なんで?』




橋「飢えてる吸血鬼が
沢山いるからだよ」




飛『ズーのこと
迎えに行った時、
中心部いったら
飢えてる吸血鬼に
狙われそうになった。
私はもう二度と行きたくない』




橋「そーだね」




白『私もスピーチしてるから
そばにいてあげられないし』




橋「それに、ワカが
ついて行ったとしても
1人で3人はきついね」




桜『別に私は大丈夫だもん』




若『大丈夫じゃないでしょ』




橋「ほかのやつに
血を飲まれてるんだから
あんたが1番危ないよ」




桜『ケチ
私だって外出たいよー』




白『出てないの?』




桜『1人で出てない』




橋「危ないでしょ。
ただでさえ3/4なのに
もし、レイカの血を
飲んだやつが近くにいたら
すぐにバレるよ」




白『そーか』




西『吸血鬼も住むの大変やな』




飛『そう考えると
人間界の方が
安全かもしれないね』




白『そーだね』




橋「って、あんた
何酒飲んでるの」




白『間違えちゃった♡』




若『アハハハッ、
スピーチの時
酔っ払ってたら
歴史に残るスピーチになるね』




白『それ最高』




橋「もう飲むな」




白『はい…』




西『なぁ、愛佳たちは
何してるん?』




白『しらなーい。
遊びに行ってんじゃない?』




飛『それいいの?』




橋「本当はダメだよ。
でも、今日はお祭りだし
前日準備、頑張ってくれたから
ご褒美として、今日は休みなの」




西『じゃ、2人とも
ここにいたらあかんやんか』




橋「アカネがいるから
大丈夫だよ」




若『アカネは休みじゃないの?』




白『休めって言ったんだけど
仕事がないと生活習慣狂うって』




桜『あの子、ストイックだもんね』




若『これ、持って行ってあげな?
アカネの好きなやつ』



ワカがお酒の瓶を渡してきた。



白『うっわ!
あいつ、こんな高いの好きなのかよ!』




橋「てか、あんたも買えるのかよ」




若『なんか知らないけど
仕事終わり帰ってたら
酔っ払ったおっさんが
買ってくれたんだよね
でも、私これ飲めないし』




白『私が飲みたい!』




橋「ダメ。
お土産だから」




白『(゚听)ケッ!』




西『あっ、あれ
ねるちゃんたちやない?』




飛『ほんとだ
おーーいっ!』



庭から見える海
浜辺にはリサとテチ、
ねるちゃん、
あと可愛らしい女の子がいた。



平『あ、飛鳥さん!』




理『マイさん!ナナミさん!
何してるんですか!』




白『サボりー!』




若『サボりって言ってんじゃん…(笑)』




桜『連れてきなよ』




白『分かった!』



先程、なぁちゃんと飛鳥が
やってきた
庭の奥にある
海へと続く階段を
マイが降りていき、
4人を連れて戻ってきた。



理『ワカさん、レイカさん』




若『久しぶり』




平『怪我、大丈夫なんですか?』




若『治ってきてるけど
完治はしてないかな?』




桜『大人しくしてって言ってるのに
動き回るから治りが遅いの』




平『そんな感じする(笑)』




若『テチ、生意気』




平『すみません…(笑)』




橋「マナカは?」




理『誘ったんですけど
なんか、行かないって』




ね『もしかしたら、
茜ちゃんといるかもしれんね』




白『むむっ、
ということは、本部に
2人きり…』




若『マナカもやるな(笑)』




白『なにそれ!いいなぁ!』




橋「よくないだろ」




白『今度、なぁちゃんと
2人きりになるからよろしく』




西『絶対嫌や』




白『なぁーちゃーん…』




飛『振られてやんの』
平『お気の毒に』




白『うるせ!』




橋「で、その子は?」




平『リカちゃんですか?』




梨『っ…』




白『初めて見た』




理『ずっと中心部の
ハズレに住んでたので』




橋「じゃ、学校も違うわけだ」




理『そーです』




若『でも、
どーやって知り合ったの?』




理『私の親とリカちゃんの親が
仲良くて私たちは幼馴染なんです』




若『ふーん』




橋「リサの恋人か」




理『っ///』




平『すぐバレるじゃん(笑)』




西『フフッ、リサちゃんも
幸せやね』




白『おー!やっとか!!』




ね『最近やもんね』




理『ねる、余計な事言わないで///』




白『何照れてんだよー!
飲むぞー!』




橋「あんたは飲むな」
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