短編

□ベビーシッター
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ピーンポーンッ


って、
朝落ち着いた頃に
インターフォンがなり
出てみると、
お母さんの妹さんと
その子供の七瀬がいた



今日、遠出するから
七瀬を預かってほしいと
夜には帰ってくると言われた



何も予定はなかったし
受け入れた



白「七瀬、何して遊ぶ?」




西『おえかき…』




白『うん、いいよ
やろっか』



人見知りな七瀬は
久しぶりに会う私に
少し警戒してる


七瀬がやりたいと言っていた
お絵描きのため、
色鉛筆と紙を何枚か渡した


七瀬からしたら
少し高いローテーブルに
私が渡したものを置いて
膝立ちで紙に絵を書き始めた


まぁ、3歳だし
よくわかんない絵を
書くんだろーなぁ
なんて思って
七瀬を見守った



白「七瀬、何書いてるの?」




西『…わん、わん』




白『見してー?』




西『やぁ…』



少し覗こうとしたら
隠されて、見ることは出来なかった



白「アハハハッ、
じゃ、できたら見せて?」




西『うん…』



七瀬がお絵描きに
夢中の間、
七瀬の飲み物を入れて
ダイニングテーブルにおいておく


そして、私は
お昼が近くなってきたから
ご飯の準備をする


3歳児に何作って
あげればいいのだろうか
インターネットで
調べていれば
七瀬がトコトコと
私のところにやってきた



西『まいやん…できた、』




白「んー?
見てもいい?」



コクンっと
小さく頷いた
七瀬から
持っていた紙を
受け取って見ると
3歳児とは思えないほど
上手にかけていた



白「うぉ、上手じゃん!」




西『ほんまに…?』




白「うん!
もしかしたら、
私よりも上手かも(笑)」




西『エヘヘッ…』



控えめに笑う
七瀬が可愛かった



白「あ、七瀬
ご飯なに食べたい?」




西『う、どん…?』




白「うどん?」




西『うん…』




白「うどんかぁ…
じゃ、七瀬
私とお出かけしよっか」




西『うん、』



七瀬が食べたいと言っていたものは
今家にないため、
買い出しに行くことに

私はあまりお菓子を食べないから
七瀬のおやつも買いに行くことにした


強い日差しから守るため
七瀬に帽子をかぶせてあげて
家を出る


家を出て、交差点を渡ったすぐにある
スーパーへと
七瀬と手を繋いで向かうと
途中でななみんにあった



奈『あっ、しーちゃん』




白「ななみん、やっほー」




奈『その子だれ?』




白「いとこの七瀬」




奈『可愛いね、こんにちは』



ななみんが
七瀬に目線を合わせて
しゃがむけど、
七瀬は私の足に隠れる



白「ごめんね、
人見知りなんだ」




奈『アハハハッ、そっか
まぁ、しょうがないよね』




白「ななみん、何してたの?」




奈『飛鳥のおやつ買って来いって』




白「アハハハッ、こき使われてんだ」




奈『ホントだよ
可愛い妹だから許すけど
扱い雑すぎる』




白「あ、七瀬
飛鳥と一緒に遊ぶ?」



そう聞けば、首を
んーんっ…と言いながら
横に振った



白「アハハハッ、
やっぱりダメかー」




奈『また今度遊ぼうね』



ななみんがそう言っても
私の足にしがみついて
何も言わない



白「また連絡して」




奈『うん、ありがと』



ななみんと別れて
スーパーの中へ
カゴに食材を入れてく


七瀬はちょこちょこと
私のあとをついてくる



白「ん?どーした?」



いきなり私の服を
つまんで引っ張ってきた



西『おやちゅ…』




白「あ、そーだね
見に行こっか」



七瀬に言われて思いだし、
お菓子のコーナーへ

ずらっと並んだお菓子
でも、七瀬は
他のものに見向きもせずに
あるお菓子を持って
私のところにやってきた



白「これにする?」



そう言えば、うん
と頷いたから
かごの中に
七瀬の持ってきたお菓子を入れた
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