短編

□嫉妬
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心 その奥にある
臆病さが
光と新鮮な空気に
反応して
私は〜♪




モニター越しに
歌っているなぁちゃんを
眺める

周りにいるメンバーは
可愛い可愛いと言っている



可愛いなんて
私が1番よく知ってるよ
ばーかっ、



奈『なーに、エロい目で見てんだよ』




白「見てません〜」




奈『にしても、
なぁちゃん可愛いね』




白「私が一番よく知ってる」




奈『でしょーね』




白「なんか、嫌だな
みんなが可愛いって言ってるの」




奈『なに?珍しいじゃん
嫉妬なんて』




白「なぁちゃんに
嫉妬しないみたいな言い方しないでよ」




奈『してないと思ってた』




白「全然するから
ファンってわかってても
なんか嫌だし」




奈『でも、しょうがないでしょ
この仕事してれば』




白「そーだけど、」




(そろそろ次の準備してー!)




奈『ほら、呼ばれたよ
行くよ』




白「うん」




最近、ずっと
ライブの振り入れをやっていた

ほぼ毎日レッスンで
休憩があっても
個々で確認していた
その他に
個人の仕事もあった

だから、なぁちゃんと
同じ場所にいても
話すことはほとんどない
会ってないに等しいのだ











(おつかれー)



ライブが無事終わり
着替えてみんなが
帰宅し始める



白「はぁー…」




奈『ため息ついたら
幸せ逃げるよ』




白「うわぁ!
びっくりしたー…」




奈『しーちゃん、
明日オフでしょ?』




白「そーだけど」




奈『なぁちゃんも
明日オフって言ってたなぁ』




白「え?」




奈『じゃ、飛鳥待たせてるから』




独り言のように
そう吐いて
楽屋を出ていったななみん

ななみんらしい
助言なのかもしれない



白「フフッ、
カッコつけすぎ」




私は席を立ち、
かずみんと話している
愛しの彼女の元へ行く




白「なぁちゃん」




西『あ、まいやん
お疲れ様』




白「お疲れ、
ちょっといいかな?」




西『うん』




高『あ、私飲み物買ってくる』




私がなぁちゃんの隣の席に座れば
気を利かせてくれたのか
かずみんは席を立った




西『どーしたん?』




白「ん?」




西『なんか疲れてるで?』




白「んー、ちょっと疲れちゃった」




西『フフッ、よく頑張ったなぁ』




そう微笑み、
私の頭を優しく撫でる

会っていなかった分
なぁちゃんに触れたかった



白「ねぇ、なぁちゃん
今日私の家に泊まりに来ない?」




西『ええの?
まいやん、疲れてるやん』




白「だからだよ
なぁちゃんと全然
過ごしてなかったから
疲れちゃったの」




西『フフッ、ええよ』




白「行こ?
早く2人になりたい」




西『うん!』




私たちは荷物を持って
楽屋をあとにした
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