短編

□勘違い
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どんなに遅くても
まいやんの家には着くもので
今、インターフォンの前で
押すか押さないか
天使と悪魔が戦っている



ガチャ、



突然ドアが開き
体がビクッとした



白『えっ…なぁちゃん…?』




西「まい、やん…」




白『どうしたの…?』




西「あの、ごめんな…
なな、勘違いしてた…」




白『なぁちゃん、』




西「本屋さんにまいやんと
奈々未さんおるの
見かけて、あんまりにも
仲良さげにしてたから
浮気してるんかとおもっ、」




事情を説明してれば
まいやんはいきなり
抱きしめてきた




白『よかった…
私、マジで何かしたと思ったよ…』




西「ごめん…
何もしてへんのに
怒っちゃった…」




白『ううん、いいよ
私もななみんのこと
言ってなかったのが
いけなかったし』




西「でも…」




白『フフッ、お互い様にしよっか』




西「うん…」




白『まだ時間ある?』




西「あるけど…」




白『中に入って
渡したいものがあるんだ!』




まいやんに手を引かれ
部屋へと案内される




白『これ』




テーブルの上に
ラッピングされたものが
3つ置いてあった




白『なぁちゃん、
誕生日でしょ』




西「えっ…」




白『フフッ、ないと思った?』




西「う、ん…
忘れてると思った…」




白『忘れるわけ!
大好きな人の誕生日だよ?』




西「まいやん…
ありが、と…」




白『ちょ、ちょ!
泣かないでよ』




西「だって、、」




白『なぁちゃんの笑顔が
みたいな、私は』




西「う、ん」




白『なぁちゃん、開けて!』




テーブルの前に座り
一つ一つ開けていく
小さい箱には
まいやんと同じ
ピンキーリングが入っていて
色違いやった


大きいラッピングは
お揃いのTシャツと
夢の国のチケット
これを着ていこうって
用意してくれたらしい


これだけでも
嬉しいのに
最後の1つは
1番嬉しかった



西「なんやろ、これ」




白『フフッ、多分喜んでくれる』




そう言って開けると
本が入っていた
それはななが
今1番読みたかった
大好きな作家さんの
新作の小説やった



西「これ!読みたかったやつ!」




白『前、言ってたもんね
なぁちゃん欲しいって言ってから
買うの遅いしさ(笑)』




西「だから本屋さんにおったんや」




白『そーだよ』




西「ごめんな、勘違いして」




白『いいよ
なぁちゃんが喜んでくれたから』




西「まいやん、」




白『ん?』




西「大好き…///」




白『フフッ、可愛い
私も大好きだよ』




西「浮気、せんといてな…?」




白『こんな可愛い彼女いるのに
浮気なんてするわけないじゃん(笑)』




西「フフッ、ありがと
チュッ」




白『っ…///
なぁちゃん、誘ってる?』




西「うるさい…///」




白『今日だけ許してね』





このあとは言うまでもない…(笑)
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