短編

□表と裏
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大胆な告白を
されてから
私は理佐と
付き合うことになった




だけど、




冬『2人いつ付き合うんだよー』



理『またその話』



冬『だって、
あんな大胆なことして
ゴールインしてないなんて』



虹『ゴールインって
結婚って意味だから』



冬『でも、幸せになったって
意味でしょ?
まぁまぁあってるから
いいってことよ』



理『別に、
今のままでも幸せだし』



なーんて
理佐言ってるけど、
みんなに隠して
付き合ってる



理佐がみんなには
言いたくないんだって
でも、付き合ってるって
知ってるのは
このクラスの
ほぼ全員



知らないのは
ふーちゃんと理佐だけ



私と理佐が一緒に
教室を出ようとすれば
クラスみんなが
私たちの方を見て
ニヤニヤする
それに気づくのは
いつも私だけ



冬『ねる、なに』



「ん?」



冬『私のこと
すごい見るじゃん』



「ふぅーちゃん
かわいいなーって」



ニコッとして
そう言えば、




冬『いやー、
ねるに言われると
嬉しいね!』



虹『冬優花』



冬『ん?
あ、いや!
違うじゃん』



虹花が顎で指した
方向をみると
理佐がかるーく
ふぅーちゃんのことを
睨んでた



「りーさ、
目つき悪いよ」



理『別に
飲み物買ってくる
ねるもいこ』



うん、
という前に
腕を引っ張られ
教室を出る



あーあ、
またいろんなこと
言われてるじゃん
理佐が無意識で
こんな大胆なこと
するからー




「理佐、」




『何飲む』




「いらない」



『あそ』



「りーさ」



『なに』



「何嫉妬してんの」



『別に』



「理佐かわいいー」



後ろから
理佐の頭を
わしゃわしゃする



『やめて』



とか言いながら
ちょっと嬉しそうに
見えるのは
私だけだろうか



「今日、理佐の家
行ってもいい?」



『うん』



「家、行ったら
2人きりやね」



耳元でそう囁くと
耳が赤くなる



『小悪魔め…///』




『何してんの』




「志田さん」




『学校でイチャつくのやめな』




いつもな感じで無愛想に
私たちの横を通る




「理佐、睨まないの」




『うん』




『あ、
意外とバレてるからね
さっきみんな噂してたよ』




「ご丁寧にありがと」




私はニコッと笑って
理佐の腕を引っ張る
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