短編・歌詞

□白西
1ページ/2ページ








理『白石さん、
七瀬さんとの結婚決めた理由は
なんですか?』




愛『それ聞きたいです!』




白「理由?
少し長くなるけど?」




理『聞きたいです』




橋『フフッ、久しぶりに聞くよ』




白「そーだね(笑)」



ななみんと理佐、愛佳と
仕事終わり、飲みに来て
お互いの嫁、恋人の話題になり
理佐が
結婚を決めた理由を聞いてきた



白「ちゃんと聞いとけよー(笑)」




愛『もちろんっ!』




白「七瀬のこと
定められたように好きになって
行ったんだー
高校の時
社会人になって
それ思い出して
この人しかいないなって思った」




理『へぇー』




白「『神様が決めてたのかもしれないね』
って七瀬がよく言ってたからさ」




愛『七瀬さん可愛い!』




白「それ禁句」




愛『すみません…』




白「ただ好きだから
ってだけじゃなくて

お互い、おばあちゃんに
なって、手がシワシワになっても
手繋いでお散歩してるの
想像したり、
私が落ち込んでる時
背中さすってくれて
次の日には前向きになれる

この人といたら
私はずっと幸せだって」




理『すごいですね…』




橋『傷ついてる時、
背中さすってくれること
しーちゃん、
臭い言葉で表現したよね』




白「したした(笑)」




愛『なんて言ったんですか?』




白「『手当て』って」




理『…あ、そういうことか』




愛『うっわ!
歌手なだけあるわ!』




白「うるさいぞー(笑)」




橋『私も最初は笑ったけどね(笑)』




白「ほんとだよー
凄いぴったりな言葉
見つけたと思ったのに」




橋『でも、きっと
なぁちゃんは嬉しかっただろうよ』




白「うん、微笑んでた
それにさ、
私がやっと1人で
デビュー出来るってなって
嬉しくて泣いた時、
七瀬は私以上に泣いてくれたんだよね」




理『七瀬さん、
いい人ですよね』




白「七瀬が一緒なら
どんなに辛くても
この仕事やって行けるって」




橋『高校の時も
よく支えてくれたもんね』




白「うん、
本当に感謝でしかないよ」




理『それで、
プロポーズの言葉は
なんて言ったんですか?』




白「んー、
最終的には
『七瀬を幸せにさせてください』
って言った」




愛『うわぁ、かっこいい〜』




白「でも、その前に
色々と話してた
臭い言葉ばっか並べてたよ(笑)」




理『それも聞きたいです(笑)』




白「えぇー、言うのー?」




橋『私もそこは聞いてないよ』




白「言いたくないもん」




愛『この際だから言いましょ!』




白「マジで?」




橋『言って』




白「分かったよー…

んー…
11月30日の夜に
いつも通り2人で
ソファに座って
テレビ見てたんだよね」










白「七瀬、」




西『んー?』




白「七瀬は
私にとって運命の人だよ」




西『フフッ、
いきなりどうしたん?(笑)』




白「高校から今まで
笑いあってきた日も
お互い涙した日も
私にとっては
全部が特別で
当たり前かもしれないけど
いつまでも続くことじゃない」




西『うん、』




白「七瀬に出会えたことも
今まで過ごしてきた日々も
全てが奇跡だと思ってるの」




西『うん』




白「だから、約束する」




西『約束…?』




白「もう、絶対
寂しい思いはさせない
2人でずっと生きていこう」




西『え…』



私は、
隠し持っていた
小さな箱を取り出し
七瀬の目の前で
開けた



白「七瀬を幸せにさせてください」




西『ほんまに…?』




白「うん」




西『ななで、ええの…?』




白「七瀬じゃなきゃ、嫌だ」




西『ウグッ…、
まいやん、ありがと…』




白「フフッ、
手、出して?」




西『ん…』




白「…綺麗だよ、七瀬」




西『んっ…』




白「フフッ、愛してる」




西『ななも…』



指輪をはめた時刻、
ちょうど日付が変わった
12/1だった









白「って感じ?」




理『すごい、憧れる…』




橋『くっさい言葉ばっかだねぇ(笑)』




白「そう言われると思ったよー」




愛『いやぁ、
私にはそんなこと
出来ないですよー』




白「だろーなぁー(笑)」




愛『うわぁ!
嫌味ったらしいったら
ありゃしない!!』




白「フフッ、
こんなこと話したらさ」




橋『七瀬に会いたくなったぁ〜
って?』




白「分かってんじゃん(笑)」




理『それに、
あと2時間で日付変わりますよ?』




白「それはやばい
行かなきゃ」




橋『ほら、行った行った』



ななみんが
そう言って
私の荷物を
無理やり渡してきた



白「え、でもお金…」




橋『結婚記念日なんでしょ?
めでたいことだから
こっちにもなにかさせて』




白「それは申し訳ないよ」




橋『人の優しさ
踏みにじるようなことしない』




白「フフッ、ありがと」




橋『じゃーね』
理『また今度、飲みましょ』
愛『行ってらっしゃい!』




白「ありがと!」



お礼だけ言って、
私は急いでお店を出た



帰り道、
カバンの中に入ってる
ラッピングされた
箱を見て、
七瀬の喜ぶ顔が浮かぶ

それを想像した私も
何だか、頬が緩んでしまう
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ