中編

□なめんじゃねーぞ!
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(オラッ!)
(ウグッ…)
(アハハハッ!だっさー!)
(立てよ!)
(ハァハァ…や、めて…)
(あ?)




ガヤガヤうるさい
この場所は
ヤンキーたちが集まる学校…

まだ15のものもいれば
留年して19のものもいる…

毎日どこかしらで
血の匂いがする…

どこかしらで
誰かが倒れている…

どこかしらで
喧嘩が起きている…


(おい、もう集会の時間だぞ)
(あぁ、わかった)


さっきまで喧嘩していた者達は
倒れている者以外
全員が自分たちの教室に
戻っていく。



プツッ…


『あーあー、
みんな、おはよう。
今日もよろしく。
以上』


プツッ…




毎朝決まった時間に
放送が流れる。


その放送が終われば
また、喧嘩が起こる。


そんな学校が本当に
存在するのだろうか。


してしまうのだ、そんな学校が…











白『はぁー!
今日の放送も終わり〜
寝るか!』


白石麻衣

この荒れた学校を
仕切っている生徒。
先生達からの信頼も熱く
基本怒ることはない。



橋『いいの?
トップがそんな呑気で』


橋本奈々未

白石麻衣と昔から
つるんでおり、
強さのほどは白石麻衣と
ほぼ一緒だ。



白『挑んでくるやつなんか居ないよ』




松『せやなぁ〜。
トップ、強いもんなぁ〜』


松村沙友理

五福神の1人。
一見ふわふわしていそうだが
喧嘩になると人格が変わる。



生『この前階段から落っことしたら
それが学校全体に知れ渡ったらしいね』



生田絵梨花

五福神の1人。
いつもピアノを弾いている。
ピアノのため、手を汚せないから
足技が多い。



駒『ままま、ま、また、
そんなことしたの!?』



生駒里奈

五福神の1人。
喧嘩はしない。
そして、弱い。
情報屋として五福神にいる。



堀『そのくらいしないと
気が済まないと思います』


堀未央奈

五福神の1人。
この中では一つ年下。
白石と喧嘩をし、
負けたものの
その強さを買われ、
1年ながらに
白石の下につくことになった。



白『で、真夏は?』




松『また、男に
媚び売りにいったんちゃうん?』




白『あいつぅ〜…』




橋『学校ちゃんと来るって
約束したのにね』




白『許せぇーん!!』
ガチャ!バタンッ!




堀『あーあ、行っちゃった』




駒『あーあ、行っちゃった
じゃないよ!!未央奈!
追いかけて止めなきゃ!!』




生『止めても無駄でしょ』




橋『ほっとけば帰ってくるから』




駒『でもぉ〜…』




生『さぁ、ピアノ弾こう』




橋『今日は歌付きでお願い。
私、寝るから』




生『りょーかい』




松『いつから、いくちゃんの歌は
ななみんの子守唄になったん?』











(((お疲れ様ですっ!)))




白『おーおー。
みんな表をあげい』




(((ははっーー…)))




白『真夏、見なかった?』




(真夏さんですか?)
(見てないですね…)




白『わかった!
ありがとう!!』



やっぱり学校にはいないか…

外探しに行くか、
諦めて戻るか、
んー…迷うなぁー…


って考えてたら
結局は校門まで来ていた。


ん?
今来るなんて珍しいなぁ。
あの2人に聞いてみよう。



白『ねぇ』




『『…』』



え、無視?
私ここのトップだよ?
知らない人なんていないはずだよ?




白『ねぇねぇ!』




『『…』』




白『ちょっとまてぇーい!!』




『なんですか…』




白』呼んでるんだから
止まってくれてもいいじゃんか』




『どーせ、ろくなことしか
聞いてこないくせに』




白『君、態度でかいね。
好きだわ』




『うるせ、ばーか』




白『バカとはなんだ!バカとは!』




『それで、何のようですか?』




白『あ、忘れてた。
真夏見なかった?』




『真夏…?』




白『見てない?』




『誰ですか、それ』




白『え!!!
真夏知らないのぉー!?!?』



2人は顔を見合わせて
キョトンとしてる。



白『これは、奈々未に
報告だぁー!!!』



私は急いで
学校の最上階へ移動した
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