中編

□永遠の愛
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『マイ…』




「ナナミ!しっかりして…!」




『うっ…!!ハァハァ…』




「クソっ…」




苦しんでいる相方の口に
無理やり持っていた
ペットボトルに入っている
液体を飲ませる







『ゲホッ、ゲホッゲホッ…!
まっず!!』




「しょうがないでしょ
あんた死ぬとこだったよ」




『やっぱり、そこらの
おっさんのやつはマジでまずいよ
可愛い女の子とかがいい』




「ワガママ言わないの
でも、明日から
私たち学校行くわけだから
いっぱい選び放題だよ」




『マイの能力使えば
気に入った人の
いただき放題だからね』




「エヘヘッ、私も沢山使うつもり」




『でも、なんで私たち
ここに送られたんだろう』




「その答え探すために
送られたんでしょ」




『ずっとこの世界で生活してるけど
何にもないように感じる』




「まだ、何があるかわからないよ」




『そーかな…
そーだといいけど』




「さぁ、家帰るよ」




ブーンッ!




バイクに乗り
私たちは生活をしている
場所へと帰った











『なぁーちゃん!おはよ!』




「おはよ、かずみん」




『今日、転校生くるんだって』




「へぇー」




『興味ないの?』




「どーせ話せへんし」




『頑張って話しなよ』




「んー、うん…」




ガラガラッ
(座れ〜)




担任が教室に入ってきて
かずみんは自分の席へ戻り
私は1人になる

真ん中の列の一番後ろの席

私はイヤフォンをして
机から紙を出し絵を書き始める
周りの音は聞こえない
周りの動いているものも見えない
そんな空間が好きだった


私が絵を書いていたら
隣に誰か座ってきた

そして、机をコンコンっと
優しく叩かれ、
イヤフォンを外して
見てみると
転校生らしき人が座っていた




『よろしく』




「よろしく、お願いします…」




『名前は?』




「西野、七瀬」




『七瀬…?』




「はい…」




『誰かさんと似てる名前だね
でも、まぁいっか』




ショートの黒髪の人
モデルでいそうな顔立ち
サバサバしていそうな話し方
この人はクールでカッコイイ人
なんだなって思った
転校してきて早々
絶対にモテる人だ



ここは、東京の私立女子高
姉妹校がいろいろあり
有名な学校なのだ



だから、生徒同士での
恋愛はある
先輩にいたのは
ファンクラブができたとか
ななは興味ないし
そんなの一切かかわらないから
あまり詳しくないけど




担任が教室を出ていくと
私の隣の席に
何人かの生徒が集まる
それと同時に
窓側の後ろの席の人にも
生徒が集まっていた
転校生は2人らしい
生徒が集まっていて
見えないけれど
髪を見るからに
綺麗な人なんだろうと思った
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