中編

□初めての恋
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朝、目が覚めると
隣には愛しい恋人がいる
どれだけ幸せなことか


私が人生で心の底から
愛した人はこの人だけ

自分から告白したのも
この人だけだ




でも、この人と
一緒にこうして
愛し合うまでには
いろんなことがあった











高2の時、


はじめの出会いは
この頃だった

クラス替えがあり
同じクラスになったのがきっかけ

席は出席番号順で
私は窓側の列の
一番後ろの席
その子は私の隣の席


真面目で
あまり喋らないような
おとなしい子だと思っていた


だから、これから2年間
卒業までそんなに喋らず
あまり仲良くならずに
終わると思っていた



でも、私の予想は全く違った




『りさー
ご飯食べよー』



1年から同じクラスの
愛佳と2年でも
同じクラスになった


『あれ、
理佐とねるって
隣の席だったの』



「え?」



『そーやよー』



あ、この子ねるって言うんだ



「なに、友達なの?」



『うん!
ねる、すごい
うるさい人だよー(笑)』



『愛佳の方がうるさいもん』



『えー!
ねる、変な歌
歌い出すじゃん〜(笑)』



『しーっ!
変なこと言わないで!』



こんなに話す子なんだ



『ねるもご飯一緒に
たべよーよ
理佐、いいでしょ?』



「あ、うん」



『ねる、理佐のこと
知ってる?』



『んー、あんまり知らないかな』



「私もあんまり
知らないから」



『理佐、人見知りだからさー』



『クールやもんね〜』



この時、私とねるは
初めて話した
そして、3人でお昼を
食べるようになった
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